<   2014年 08月 ( 15 )   > この月の画像一覧

札幌国際芸術祭 2014/札幌芸術の森会場

 この夏、札幌では札幌国際芸術祭が開催されています。テーマは”都市と自然”。坂本龍一氏をゲストディレクターに迎えて、7月から9月の72日間、9つの会場で様々なアートプロジェクトが展開されているものの、いまいち、本質の掴めない祭典だという声が、実際にはおおいのだけど。
人間と自然が共生する街として選ばれた札幌にせっかくいるのだから、ひとつくらいは触れたいと、私的に居心地の良い芸術の森へ出かけてみました。

d0235336_22222013.jpg

                                                    『  鈴』 (2013) 三原聡一郎 

d0235336_22223554.jpg

d0235336_22225578.jpg

旧有島武郎邸の2階に2作品。放射線感知回線が内蔵された風鈴が、ガラスドームのなかで不定期に小さく鳴る、設置場所も合わせてすてきな作品。
万華鏡は祭典に関係なく、春にここへやってきた、北海道出身の万華鏡作家さんによるもの。いつもはオルゴールの「モルダウ」が流れるのだけれど、2階の風鈴が聞こえなくなるので封印中。でも、ボランティアさんがこっそり聴かせてくれました。

d0235336_22231114.jpg
d0235336_22253708.jpg

d0235336_22233170.jpg

                                   『ヴァルト・アウス・ヴァルト(林による林)』 (2010‐) 栗林隆


d0235336_22235076.jpg

                                          『unicolor』 (2010-) カールステン・ニコライ

d0235336_22240910.jpg
d0235336_23270873.jpg

                                          『FOGSCAPE#47412』 (2014) 中谷芙二子
d0235336_22251266.jpg


美術館内の作品はおもしろいものばかり。つぎはなにが来るかとワクワクしてきます。
ポッカリあいた穴から、真っ白な和紙の林を覗き上げる『ヴァルト・アウス・ヴァルト』は、普段見せない物品庫にまで増殖していて、自由に梯子を登り、資材の間からも白の世界を体感できる作品。
幅16mに渡ってカラフルにコード化された映像が映し出される『unicolor』は、広々した真っ暗な空間に、鏡によるさらなる無限効果を得たスクリーンが近未来のようで幻想的です。

そうして、中谷芙二子さんによる霧のアートは、一等すきな五感体験でした。自然と建物とアートが、ほんとうにひとつになるよう。
人口霧で辺り一面真っ白になって、日差しが遮られて、一気に涼がやってくる。風景に溶け込んであっという間に形を失っていく霧の彫刻は、美しくて儚くて、何度みても見飽きない、おなじ造形の二度と生まれない奥深い作品でした。


思いがけない見ごたえで、つい長居してしまいそうな、札幌芸術の森会場なのでした。芸術祭というくくりは、いまだに判然としなくても、都市で自然に親しみながらアートする、コンセプトに沿った展示がとてもたのしかった。
[PR]
by haru733 | 2014-08-29 00:28 | 鑑賞 | Comments(0)

古物と香ルモノ

d0235336_2285248.jpg

 きょうは休日。久しぶりに古道具屋さんへ。
いつもは静かな店内が、めずらしく賑わっていました。
気になっていた飛騨のサイドテーブルは、実物も味わいぶかく、とてもほしくなる。
だけど熟考することにして、小物をすこしだけ購って帰りました。
古い赤インクのスタンプ台と、職場のロッカーにかけ置くサシェなど。
さいきん放置プレイな飾り棚に積もったホコリを払って、配置替えしてすっきりと。
[PR]
by haru733 | 2014-08-28 22:04 | 雑貨 | Comments(0)

しあわせの雨傘 (2010年) 人生の雨降りだって晴れに変えちゃう

d0235336_2184711.jpg

 『シェルブールの雨傘』から50年、老年となったカトリーヌ・ドヌーヴ主演のコメディタッチな家族ドラマ。
原題の『POTICHE』(飾り壺)とは、アイデンティティのないブルジョワ主婦の母を”飾り壺”に例えた娘(ジュディット・ゴドレーシュ)の台詞から。むかしの名画に引っ掛けた邦題が良い。

工場ストライキをきかっけに心臓発作を起こした夫(ファブリス・ルキーニ)に代わって、突然、雨傘工場の経営を引き継ぐはめになった社長夫人のスザンヌ。ブルジョワお気楽主婦の彼女は、ずっと軽んじられてきたのだが、大らかな人柄はいつしか労働者たちの心を掴み、やがて経営者として頭角を現していく。

d0235336_219142.jpg

カラフルで小洒落た70年代のファッションは、いかにも独自の美学を持ち続けるフランソワ・オゾン作風。
秘書と不倫を続ける夫はともかく、貞淑なスザンヌさえ、むかしは幾度もの浮気を繰り返してきたという、あっけらかんとしたフランスの、男と女と家族が描かれる。

女性が元気な映画は、観ていてたのしい。社会進出してゆく姿は、いまでこそ珍しくないが、時代設定を70年代にしたことでジェンダー意識にさらりと近づく。十八番のサスペンスも、いまいち悪い後味もなく、シニックなファミリードラマに留まっていた。いい意味で綺麗事な小ざっぱりしたコメディ。

 (103min)
[PR]
by haru733 | 2014-08-27 00:00 | フランス映画 | Comments(0)

恋はデジャ・ヴ (1993年) 時間の迷宮で恋の迷路に迷い込む

d0235336_0114146.jpg

  傲慢なお天気キャスターが、聖燭祭で毎年訪れるペンシルベニア州のパンクサトーニーで、同じ日を延々と繰り返す時の迷宮に迷い込んでしまった!
来る日も来る日も2月2日を繰り返す主人公のフィルを、若き日のビル・マーレイが小気味よく演じる。フィルの心境の変化と、それによって変わっていく周囲の人々や恋模様を、事細かに描いた見事な脚本が文句なしにおもしろかった。

ただでさえうんざりな聖燭祭を、延々繰り返すことになってしまったフィルが気の毒。毎朝、グラウンドホッグデーのリポートをやっつけ仕事的にこなして、あとは暴言吐いたり、ずるく立ち回ったり、暴れたり、、さらには自暴自棄になったり。いつしか、ロケに同行する美人プロデューサーのリタ(アンディ・マクダウェル)に心惹かれるのだが、偏屈な性格から、素直に思いを伝えることはなかなかできないのだった。

こんな迷宮に嵌れば、だれしもそうなってしてしまうのか?自棄を起こしたあとは、ありとあらゆる自殺の方法で2月2日の終りを試みる。しかし、目が覚めればリセット。2月3日は訪れてはくれない。
やがて居丈高だったフィルが辿り着く心の佳境は、ステキな人助けの精神、それによってフィル自身が救われていくのだった―。

ひとは変わる。その変わっていく姿が、コミカルな中にとても見事で、どうして優しくなれるのか、どうして人柄はじぶんを助けるのか、とてもよくわかる。
傲慢ちきなままで、心優しいリタはぜったいに愛してくれない。繰り返す時間のなかに、本を読み、ピアノを習い、身につけられた教養や嗜みは、フィルを豊かにする。他者と関わってだれかの為になにかすれば人望が篤くなり、人脈をつくればそのぶんだけ奥行やのりしろが広がる。中身を磨く方法をしる教科書がここにはある。
果てしのない長期戦の果てにたどり着く、彼女への究極の言葉が素敵だ。

d0235336_062052.jpg


毎回一本の映画を取り上げて哲学する『哲子の部屋』というバラエティがある。本編は、前回取り上げられていた作品で、人気ラブコメを題材に迫ったのは、20世紀最大の哲学者ジル・ドゥルーズ哲学だった。
”なぜひとは学ぶのか”―あたらしい概念がとてもクリアに浸み入る番組。「映画を使って」というところがなにより魅力。
哲学者・國分功一郎さんの語り口はソフトで、人生を楽しくする哲学をいつもやさしく教えてくれる。
[PR]
by haru733 | 2014-08-26 21:10 | アメリカ映画 | Comments(0)

マンク ~破戒僧~ (2011年) 18世紀暗黒文学の映画化

d0235336_22341754.jpg

 私的偏愛要素に満ちた小粒の良品。
 17世紀のスペイン。カプチン派の修道院の門前に捨てられ、この修道院で育ったアンブロシオ(ヴァンサン・カッセル)は、やがて立派な僧に成長する。すべての欲を絶ち、規律を重んじるアンブロシオは、人々の尊敬を集めていくが、時々襲う激しい頭痛だけが彼を苦しめる。そんなある日、傷ついた顔を覆うために仮面をかぶっているという、ミステリアスな見習い修道士バレリオ(デボラ・フランソワ)がやってくる。彼は、なぜかアンブロシオの頭痛を和らげる不思議な力を持っていた。しかし実は、バレリオは、彼に近づく為に女性であることを隠している、偽りの修道士だったのだ。
悪魔の誘惑に破戒僧となってしまったアンブロシオは、それ以来あらゆる悪徳に身を沈めていくのだった....。
d0235336_22335729.jpg

中世趣味、静謐で敬虔なもの、残虐性とエロティシズムを、好くひとには堪らない世界観。
情欲の虜となり、あらゆる悪に手を染めて、やがて破滅してゆく清廉だった修道僧の末路を、抑えた筆致で描き出す。

扇情的なデボラ・フランソワとヴァンサン・カッセルが雰囲気にいかにもよく似合う。そこに、美しいジョセフィーヌ・ジャピが、手篭めにされる信徒の少女を透明無垢に演じているのが対照的でとてもよかった。
d0235336_2234399.jpg

国書刊行会から新装版が出ているというマシュー・G・ルイスの原作がちょっと気になる。若干19歳で発表された発禁本は、人間のエゴイズムを追求していて凄まじいのらしい。
たまりゆく積ん読本が片付いたら、秋の夜長に読みたいな。

 (監督 ドミニク・モル/101min/フランス=スペイン合作)
[PR]
by haru733 | 2014-08-22 23:01 | フランス映画 | Comments(0)

サンシャイン/歌声が響く街 (2013年) スコットランド版『マンマ・ミーア!』誕生

d0235336_2242733.jpg

 スコットランドの人気バンド、プロクレイマーズの名曲をフィーチャーした英国のヒット・ミュージカルを映画化。
(あらすじ) スコットランドの田舎町リース。結婚25周年を迎えた夫婦ロブとジーンのもとに、アフガニスタンに出征していた息子デイヴィーが親友のアリーとともに無事帰還する。デイヴィーの妹リズも恋人アリーとの再会に大喜び。そんな矢先、ロブには隠し子騒動が持ち上がり、リズはアリーの突然のプロポーズに応えることが出来ず、デイヴィーさえも新恋人との間に暗雲が...。それぞれに傷つき、すっかりバラバラとなり人生最大の危機を迎えた一家は、再び絆を取り戻すことができるのか― (allcinemaより)

先週劇場で観てから、時は経ってしまったけれど、期待以上に面白かったので一言感想。
冒頭、長男がいるアフガニスタンの戦場場面から、とってもいい。ミュージカルに限らず、掴みはやはり大切。
人気バンドのナンバーを知らなくても、時に涙しながら最後までノリよく楽しめる、元気になれる一本。

隠し子騒動のあとに突然倒れる夫の構図は もうかなり王道をいっているし、はたして妻ジーンのように寛容になれるかは大いに疑問。いたるところに既視感。でも希望的観測が似合ってしまう好編もたまには悪くない。

民衆が揃って歌い踊るラストの場面を観て、インド映画を連想してしまうのはイジワルだろうか。イギリスもまた、いま最も熱いボリウッドの影響を受けているとしたら、それはそれでうれしたのしい。
監督は2作品目となる『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』にも出演していた有名俳優、デクスター・フレッチャー氏。3度目もありそうな予感。 (100min)
d0235336_22414517.png d0235336_22463980.jpg
 
[PR]
by haru733 | 2014-08-21 23:56 | イギリス映画 | Comments(0)

トータル・リコール (1990年) 火星に呼ばれた男

d0235336_2231915.jpg
 子どもの頃、最も心奪われた近未来SFといえば『ターミネーター』『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でしょうか。
それぞれの第2作目、『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』(1989年)、『ターミネーター2』(1991年)の登場は、いまでも忘れられない。次々現れる見たこともない世界観にわくわくして、映画好きを加速させていったものでした。
d0235336_22305810.jpg
SF映画の金字塔が立て続けに誕生した当時は、SFXの進化がどこまでいくのか楽しみでしかたなかったし、いつか飽和状態がきて、ハリウッドのネタは尽きて、3D時代がやってくるなんてことを思ってもいなかった。
そんななか、なぜか何度地上波放送されても、決して食指が動かなかったのが、この『トータル・リコール』という作品でした。
d0235336_22312699.jpg
「死ぬまでに観たい映画1001本」にも選ばれている有名作は、しかし、こんなにもおもしろかった!
フィリップ・K・ディックの短編小説『追憶売ります』を基にした内容は、まったく古くなっていず、2012年のリメイク化も頷けてしまう。

(あらすじ) 西暦2084年。火星の夢にとりつかれた一人の技師が、夢による疑似体験を受けようとした事から何者かに命を狙われ始める。今の記憶が植え付けられた物である事を知った男は本当の自分を探すため火星へと飛び立つのだった―。

こうして選んだスチールだけ眺めても、いかにグロくて残酷シーンが多いかがわかるというもの。それもそのはず、ポール・ヴァーホーヴェン氏は、あの影のダーク映画大国、オランダが生んだ監督さん。
大好きなテレビ映画の時間に、『ロボコップ』『トータルリコール』『氷の微笑』と総拒絶していたタイトルがすべてヴァーホーヴェン作品なのがおもしろい。
ちょっと大人になって『ショーガール』と『インビジブル』のころからは、なんじゃこりゃーと悪態つきながら観はじめたことから、子どもにはちょっとドギツくエロかったのだな。いまではすっかりウェルカムになりましたが。

なんもといえない安っぽさのある近未来、火星で出会うキッチュな奇形の人々や、血糊の惨状がいまでもすごい。シュワちゃん演じる主人公が好人物だし、記憶とアイデンティティを求め探す旅から、やがてレジスタンスたちと共に、火星の支配者と闘う壮大なサスペンスアクションへと展開していく脚本がおもしろかった。
『ブレードランナー』の世界観といい、模造記憶を売る<リコール社>の存在といい、原作者ディック氏が生んだプロットが、のちのSF作品に脈々と受け継がれてることを知ると、より映画を見るのが楽しくなります。

 (113min)
[PR]
by haru733 | 2014-08-21 15:22 | アメリカ映画 | Comments(0)

ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂 (2013年) 歴史が刻まれる瞬間

d0235336_22364795.jpg

 映画の3D化を享受できるのは、ゆいいつ宇宙モノだけ。そうおもっていたこの頃に、山岳映画という新ジャンルを再発見してしまった。あの臨場感でエベレストを疑似体験できるなら、こんなにおもしろいことはない。
そう大いに期待して劇場へ足を運んだのでしたが、本編の上映はノーマルタイプではありませんか....IMAXシアターでは『トランスフォーマー ロストエイジ』が上映中。
おなじ3Dでもこんなに違うとは、IMAXシアターの臨場感がいかに特別なのか、つくづく知ることになります。
IMAX用の高価な特別フィルムは数すくなく、ドキュメンタリーの小品でIMAX仕様なんて、冷静に考えてありえないことなのでした。
d0235336_22365539.jpg

1953年5月29日、世界最高峰エベレストの登頂に人類で初めて成功した登山隊の偉業を、当時の記録映像と再現ドラマで振り返った山岳ドキュメンタリー・ドラマ。
頂を勝ち取ったのは、ニュージーランドの登山家エドモンド・ヒラリー氏と、ネパール人のシェルパ、テンジン・ノルゲイ氏。
危険と隣り合わせの過酷を極めた最終アタックはドキドキハラハラとするけれど、多方は眠くって、なんどメガネを外したことでしょう。像がダブっていても問題ないくらい、人と山が立体化するだけの3Dは、3Dである必要性を感じない。山そのものは美しくても、映画用に意図して美を捉えなければ、目を見張るような場面にはならないとおもうのです。本編は、その息を呑むようなシーンがとても少なかった。

とはいえ、60年前のエベレスト制覇への道のりや、まだ簡素な山の装備などがおもしろかった。
重たい酸素ボンベを担いで登っていた時代から、無酸素登山へ。山の歩みに思いを馳せながら、偉人たちの勇気と強靭な肉体にため息が出るおもい。

d0235336_2237160.jpg

登山ブームに勢いを得てか、この秋は山岳映画がつづきます。『アンナプルナ南壁 7,400mの男たち』『K2~初登頂の真実~』、どれもおもしろそう。

それにしても、いつの日か、ものすごいスリリングで臨場感ある山岳ものがIMAXシアターでかからないだろうか。(その前にだれか作って) それは宇宙を体感するのに負けないくらい魅力的に違いない。

 (監督・脚本 リアン・プーリー/91min)
[PR]
by haru733 | 2014-08-19 21:18 | ニュージーランド映画 | Comments(0)

函館山 *夏

 大昔、海底火山でできた函館山は、地味に13の山々に分かれています。内陸にではなく、海側に突如聳えているおもしろい形。
整備されたたくさんの中から、今回は一番ポピュラーな旧登山道コースを登りました。

夜景のイメージからは程遠い、函館山の昼間の姿が新鮮です。明治時代に日露戦争を見越してつくられた要塞の跡がいっぱい。こちらはおおきな貯水槽。
d0235336_12582870.jpg

d0235336_12584457.jpg
d0235336_12590192.jpg

d0235336_12591775.jpg

とてもなだらかで歩きやすい山道が、時おり、車道と交差しながら続いています。
要塞跡を見学するため、二股分岐まで登ったところから薬師寺コースへ。

ここから道は細くなり、わずかに開けた木々の間から、朝の市内が一望できました。
そして不気味な、薬師山砲台跡へ。
d0235336_13004793.jpg
d0235336_13010451.jpg
d0235336_13012351.jpg

d0235336_13014000.jpg

なんだか怖い塹壕や横墻。木の階段を上がると見張り台。ここが要塞山だった時代に思いを馳せつつ。
約半世紀ものあいだ、一般者の入山が禁止されていたなんて、はじめて知って驚きました。戦跡といっしょに自然も保護されたから、立派な老大木など豊かな自然が残っているのかもしれない。
d0235336_13022675.jpg
d0235336_13024244.jpg
d0235336_13030790.jpg
d0235336_13033899.jpg

その後、車道へ出て、1時間ほどで山頂に着きました。函館山。標高334m。
『海炭市叙景』に登場した兄妹のお兄ちゃんは、この山から滑落して死んだのだなあと、ちょっと感慨深い。

地元の登山者がちらほら、一般車の規制がないため観光客の姿もチラホラする早朝でした。
今回は遠くて行けなかったけれど、千畳敷コースにはもっといっぱいの戦跡が見られます。


おまけの”山コレクション”
d0235336_13202712.jpg
いまは馬の背まで登れる駒ケ岳 標高1,131m
d0235336_13205657.jpg
かっこいい北の霊山 恵山 標高618m 登山可
[PR]
by haru733 | 2014-08-16 17:46 | | Comments(0)

函館

d0235336_13101585.jpg

 お墓参りのない我が家のお盆は帰省もなくて、函館旅へ。定番のコースをいくつかまわり、あとは人知れず念願だった場所を巡りました。北海道初上陸の蔦屋書店と函館公園、市立図書館など。

d0235336_13113350.jpg
d0235336_13115547.jpg

昭和31年開園の函館公園”こどものくに”では、日本最古の観覧車に乗ってみる。ちびっこばかりでちょっぴり恥ずかしいけれど、箱型むき出しの観覧車はなぜか人気を集めず、貴重な遊具ひとり占め。
園内にはささやかな無料動物園があります。知人おすすめのクマさんを探して行ったら、数年前に亡くなっていて、いまではトイレの前に剥製となって佇むのでした。
ヤギや鹿のオリの並びに、なぜか盆栽が飼われているシュールさ。
d0235336_13121361.jpg

d0235336_13125947.jpg

お盆でにぎわう墓地を通り抜けたその先に、立待岬はあります。津軽海峡を眺めながら、思うより、青森はずっと近かった。海も山も奇麗な函館の景観を満喫しながら、帰り道もやはり墓場を抜ける一本道なのがおもしろい。

宿のある元町に車を置いて、夕刻からはブラブラと古い町並みを散歩しました。
ゆっくり夕暮れが迫るなか、石畳の敷かれたいくつもの坂は、絵になる飽きない風景。
d0235336_13131631.jpg
d0235336_13135533.jpg
d0235336_13133244.jpg

d0235336_13142649.jpg
d0235336_13145731.jpg

観光客でごった返す18時半の日没から、徐々に明かりの灯っていくのをじっと待ちました。
薄手の夏服では凍えてしまうような風が吹いていて、寒くて寒くて、Hot コーヒーで暖をとりながら待つこと1時間。もう何遍見ていても、函館夜景はいいものです。カンドーするものです。
d0235336_13151133.jpg
d0235336_13153275.jpg
d0235336_13155182.jpg







翌朝は5時半に起きだして、ホテルから歩いて函館山に登りました。戦跡の残る整備された約一時間ほどの登山が清々しかった。

昼ころ市内を出て、津軽海峡を望む恵山国道で、遠回りして帰ることに。
ふと、日本海の美しさや、古の残る町並みや、言葉の訛り、そして恵山へ向かう海辺の瓦屋根をみてはっきりと、函館は沖縄の雰囲気に似ているなあと感じました。北海道でありながら、異国風漂う。
建設途中で放棄されたという戸井線の跡など、古い建造物がなにげにのこされているR278の景色がすきでした。
d0235336_13160715.jpg
d0235336_13162515.jpg
d0235336_13164988.jpg
d0235336_15415360.jpg
d0235336_15420349.jpg


それにしても、函館でさえ新しい発見はすくなくて、つぎの旅行は未知の土地がいいなとおもう。まったく知らない土地をドキドキしながら歩きたいな。
[PR]
by haru733 | 2014-08-16 15:45 | 旅行 | Comments(2)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

カテゴリ

全体
日常



旅行
おでかけ
雑貨
鑑賞
映画index
ポーランド映画
スペイン映画
フランス映画
イギリス映画
イタリア映画
ドイツ映画
トルコ映画
ブルガリア映画
アメリカ映画
日本映画
多国合作映画
韓国映画
中国映画
香港映画
ノルウェー映画
フィンランド映画
デンマーク映画
スウェーデン映画
ロシア・ソ連映画
オーストリア映画
カナダ映画
オランダ映画
ベルギー映画
キルギス映画
ギリシャ映画
スイス映画
アルバニア映画
セルビア映画
南アフリカ映画
インド映画
インドネシア映画
イラン映画
メキシコ映画
ウルグアイ映画
ニュージーランド映画
ポルトガル映画
アイルランド映画
ボスニア=ヘルツェゴビナ映画
ルーマニア映画
モノローグ
脱原発

記録

タグ

(172)
(109)
(82)
(69)
(68)
(59)
(56)
(54)
(46)
(28)
(28)
(26)
(23)
(23)
(22)
(22)
(16)
(16)
(14)
(13)

最新の記事

『記憶の絵』 森 茉莉
at 2015-03-16 22:05
悪魔憑き考 『汚れなき祈り』..
at 2015-03-07 13:16
U Want Me 2 Ki..
at 2015-03-07 09:55
わたしはロランス (2012..
at 2015-03-06 12:41
アメリカン・スナイパー (2..
at 2015-03-06 09:53
市民ケーン (1941年) ..
at 2015-02-23 09:49
ゆうばり国際ファンタスティッ..
at 2015-02-22 21:41
『麦ふみクーツェ』 いしいしんじ
at 2015-02-22 16:00
藻岩山 *冬
at 2015-02-19 18:00
ありがとう
at 2015-02-15 22:08

最新のコメント

はじめまして 映画に詳..
by ミキ at 18:11
このごろの暖かさ、いつか..
by haru733 at 21:04
昨日は穏やかな良い天気で..
by kanae at 17:04
あのシチュエーションで飛..
by haru733 at 21:24
おかえりなさいませ。 ..
by kanae at 19:51
あけましておめでとうござ..
by haru733 at 22:07
あけましておめでとうござ..
by kanae at 08:01
Merry X'mas☆..
by haru733 at 22:22
merry christ..
by kanae at 23:46
こんばんは。手放しにおも..
by haru733 at 21:35

ブログパーツ

以前の記事

2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
more...

フォロー中のブログ

はなももの別館
ジャックの談話室
salvage anti...
古本とビール アダノンキ
手製本と食の工房 O塾
Собака и Кошка
やぁやぁ。
OSOに恋をして

ライフログ


麦ふみクーツェ


掏摸(スリ) (河出文庫)


話を聞かない男、地図が読めない女


図書館の神様


爪と目