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札幌岳 *晩秋

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 週末は今シーズン初の札幌岳に登ってきました。
色味のない晩秋の登山道をひたすらトレーニングのようにハイペースを心がけて。
冷水小屋までいっきに登ったら、一息ついて、すぐにまた頂をめざしました。
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この先は、乾いた土と小石にスリップして苦労してきたはずが、3度目にしてものすごいぬかるみ。
札幌岳改め、札泥岳です。なぜゆえに。
滑りつつ、どうにか、混雑する頂に着きました。

空沼岳どうよう、こちらの山頂標識も真っ黒で立派な新しいものに変わっています。標高1293m。
下界の暖かさは微塵もなく、強風が遮られることなく吹き付けるなか、おむすびを食べて珈琲を飲んで、わずかな滞在で下山の途につきました。
帰り道もなるべく休まず、一気に降りてきましたが、さすがに筋肉が疲労してハイペースは続かず。
全行程4時間15分でした。
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今日のおまけの”橋コレクション”

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by haru733 | 2014-10-28 01:03 | | Comments(0)

河 (1951年) 恋ははしかのようなもの

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 ガンジス川流域のベンガル地方に暮らす、製麻工場の支配人をつとめるイギリス人大家族。その14歳になるナイーブな長女ハリエット(パトリシア・ウォルターズ)と、奔放な18歳の工場主の娘ヴァレリー(エイドリアン・コリー)、アメリカ人の父を持つ混血娘メラニー(ラーダ)は大の仲良しだった。あるとき、メラニーの家に、第二次大戦で片足を失った米人青年ジョン(トーマス・ブリーン)がやってきて、3人はそれぞれ恋に落ちるのだが―。

悠久の河の流れを背景に、慈愛に満ちた家族に見守られながら始まり、やがて終わっていく初恋がまぶしい。戦争で深手を負い自棄になっているジョンの暗鬱も、そんなジョンへの熱病のような恋も、誠実な一家の紡ぐ人の世の永続性を前にしてはささやかなことになる。
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原作者ルーマー・ゴッデンの半自叙伝的な同名小説をもとに、少女らの成長と、同時にアジアの死生観を漂わせた、全篇ベンガルロケの情景がいい。インドの民をとくに魅力に描こうとしていなくても、ひときわ自然の美をたたえていた混血娘メラニーのアイデンティティーに迷う聡明な眼差しが忘れがたい。人種に優劣はないけれど、インド人の顔立ちはほんとうに美しいとおもいます。

監督は印象派の画家オーギュスト・ルノワールの子息、ジャン・ルノワール。大画家の審美眼が、愛すべき”映画”の世界で受け継がれていくことに、深いロマンを感じる。
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アジア映画 /死ぬまでに観たい映画1001本 /『河』―記憶していたキーワード。ほんとうはツァイ・ミンリャンの『河』を観るつもりだったというのは、また別のお話。

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by haru733 | 2014-10-28 00:22 | アメリカ映画 | Comments(0)

危険なメソッド (2011年) フロイトとユング、その妻と愛人

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 精神分析学の大家、フロイトとユング、ふたりの決別はあまりに有名。すべてにおいて性に結びつけるフロイトより、神秘主義や仏教や夢に向かっていったユングに引かれて、書籍を読み漁っていたころがいつかありました。
チューリッヒ湖畔に自ら石の塔を建て、自己の内面や見た夢を記録し続けたユングを、どこまでも内省的な好人物だと信じて疑わないけれど、そんなユングにも若いころがあって、愛人もいれば、悩み多き時代もあったのだなあと知ることになります。ふたりの交流が、こんな風に肩を並べて行われていたのかと、想像するだけでロマンがあって、ちょっとワクワクしてくる。
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ユングを演じているのは、いまや官能紳士の代表格、マイケル・ファスベンダー。患者であり愛人となるユダヤ人女性ザビーナとの関係が、反則技的に官能的になるのは、きっとD・クローネンバーグ監督の狙ったとおり。
まるでグロテスクなキーラは、性的トラウマを抱えたザビーナという女性の狂気を見事に演じる。しかも、彼女は治癒後、ユングと別れて自らも精神分析家となっていく。

3人とユングの妻、それにごく少ない出演者で、史実に基づいても異質な本編は、一部の観客にとってかなりツボかもしれない。冒頭でいったロマン、そして精神分析への興味。泰然としているフロイト(クローネンバーグ作品常連のヴィゴ・モーテンセンが秀逸)、心病めるザビーナ、もうひとりの心理学者オットー・グロス。オットー役のヴァン・サン・カッセルは、さらに挑発的で扇情的で、真面目な会話劇のなかに一石投じる言葉を放つ見事な存在感。

当然あって然るべきか、逆転移の罠か、患者と一線を越えたユングが、美人顔台無しで下顎を突き出したキーラの尻を何べんも鞭打ち、倒錯的行為に至るたび...えもいわれぬ悲壮感に見舞われる。それは、人生の師のひとりであるユングの、穏やかなイメージが崩壊してゆくからにほかならない。

  (99min/イギリス=ドイツ=カナダ=スイス合作)
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by haru733 | 2014-10-25 17:09 | 多国合作映画 | Comments(0)

タイピスト! (2012年) タイプライターひとつで世界に挑む、田舎娘のサクセスストーリー

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 これ、すごくおもしろかった。ラブコメに括られてしまうのがもったいない、素敵なラブストーリーかつ、夢を掴むサクセスストーリー + スポコン。
舞台は1950年代のフランス。保険会社の経営者・ルイ(ロマン・デュリス)は、新しい秘書に、田舎娘ローズ(デボラ・フランソワ)を雇うが、ドジで不器用すぎてたった1週間でクビを言い渡すのだった。しかし、ローズにタイピングの才能を見出していたルイは、雇い続ける代わりに、ある提案をする。それは、当時、ステイタスだったタイプライター早打ち大会に出場すること、さらには大会で優勝することだった―。

独身貴族のルイが、趣味のようにしてはじめた早打ち競技大会優勝プログラム。ひとりで住んでいた屋敷の一室にローズを住まわせ、日夜スパルタ教育を繰り広げる。
憎めない笑顔のロマン・デュリスが、さらにになるともっと好き。特訓は厳しく、仕事との両立にお疲れ気味のローズだけれど、優しかったりそっけなかったりするルイのことを、彼女はだんだん好きになっていく。一つ屋根の下、ルイだって惹かれてはいるものの、けして言葉にすることはなく、ふたりはひたすら特訓の日々を重ねるのだが―。
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どうしてベタなはずのラブストーリーがこんなに面白いのだろう。きっとそれは人物に背景があるから。
ルイの人生はこれまで楽じゃなかった。一族から浮いた存在で、別れた幼馴染との過去を親友となったいまも忘れられず、戦争で深いキズを負った。だからこそ、笑顔の奥に、戸惑いや臆病や情熱があって魅力的。
ローズだって、女性の社会進出にあこがれて田舎から都会へ出てきた以上、男手ひとつで育ててくれた父親に安心してほしいし認めてほしい。
それらがユーモラスに小気味よく展開していくから、時を忘れるほどたのしい。

恋愛は、くっつくまでがおもしろい。キュンキュン鳴ってばかりいるほどドストライクな恋模様。先日の『ムード・インディゴ』ではないけれど、オドレイ・トトゥならきっと脱がない。でも、デボラ・フランソワちゃんは、いつだってステキな脱ぎっぷりでわたしは大好き。チャーミングでセクシーで、優勝に優勝を重ねて、スターダムにのし上がっていくローズはとぴっきりキュートだった。

監督は、こちらも長編デビューとなるレジス・ロワンサル氏。新人とはおもえないクォリティー。 (111min)
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by haru733 | 2014-10-22 22:13 | フランス映画 | Comments(0)

紋別岳 *秋

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 週末、よい天気に誘われて2度目の紋別岳に登ってきました。ひさしぶりのひとり登山です。
しばらくの間、大雨の影響で不通となっていたR453は、川のあった場所に沿ってすっかり景色が変わっていました。なぎ倒された木々と、大岩がごろごろ。いつもは乾いた沢へ一気に土砂が流れ下ったらしく、恵庭岳の駐車場は跡形もなく消えていました。登山者たちは、イチャンコッペ山付近の展望台と、丸駒温泉側の道に路駐していた様子。
これほど酷くやられた痕跡をみると、よく開通させてくれたものだと、心底おもいます。ありがたい。
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秋もおわりを迎えて、散り積もった落ち葉の上を歩く。裸になった木々が目立つようになりました。
あいかわらず、朽ちた舗装道に違和感はなくて、いつもの感覚で山を登ることができます。

前回は、トリとキツネとモグラの骸に出会い、叫び声をあげたものでしたが、この日は生きた動物にしか会わずにホッ。カナヘビとリスなら、いつでもウェルカム。
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秋の山は食べ物が豊富で、木の実を拾っては頬袋にためて、すごい顔になっていたシマリス君。
いけないとおもいながら、ポケットのなかからヒマワリの種を取り出し、手のひらに誘ってみたけれど、様子を窺うだけ取りに来てはくれませんでした。
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行楽日和の賑やかな山は、登りやすさから、家族連れがいっぱい。ひとりでも心細くありません。
遠くに山頂が見えてきて、寄り道しながら1時間20分で頂に着きました。
NTTの電波塔が建ち並ぶ、趣には欠けるけれど、眺望のよい山です。標高、866m。
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支笏湖はいま、土砂が流入して碧色。この自然現象も見ておきたかったのです。
賑やかな湖畔は写真を撮る人でいっぱい。いつもより、もっと美しく見えていた支笏湖でした。

下山は、ちょっとだけランニングしながら。なだらかなところを走り下って50分。山頂からしばらくは、ショートカットの獣道を使うことも忘れませんでした。ここから登ってくる人がいてびっくり。すごい急登だというのに。


”今日の標識コレクション”

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by haru733 | 2014-10-21 00:08 | | Comments(2)

『堕落論』 坂口安吾

d0235336_20205930.jpg かねてから気になっていた角川文庫の和柄装丁シリーズで『堕落論』を読みました。
タイトルのエッセイは3篇目に収録、全部で13篇のうち、一番最初の「日本文化私観」がおもしろかった。
日本人であるわたしたちが、大切な伝統を見失っていくとしても、けして我々は日本自体を見失うことはない―。心強い見解にうれしくなる。

作家について書かれた数篇の、毒ある私観もおもしろい。こき下ろされているのは、志賀直哉、小林秀雄、ジッド、太宰治、そして夏目漱石など。志賀直哉の『暗夜行路』は、たしかにまったく面白くなかったから良いものの、漱石好きにはちょっと悔しい。なんでもすぐに自殺するのがいけない、という。わたしは、漱石の主人公たちが内省的にぐじぐじしているのが好きだ。
称えられているのは、ドストエフスキー、スタンダール、壇一雄、そして宮沢賢治。これぞ本物の文学だとして引用されていた宮沢賢治の遺稿に、ガツン。

 「眼にて言う」

 だめでせう
 とまりませんな
 がぶがぶ湧いてゐるですからな
 ゆうべからねむらず血も出つづけなもんですから
 そこらは青くしんしんとして
 どうも間もなく死にさうです
 けれどもなんといゝ風でせう
 もう清明が近いので
 あんなに青ぞらからもりあがって湧くやうに
 きれいな風が来るですな
 もみぢの若芽と毛のやうな花に
 秋草のやうな波をたて
 焼痕のある藺草のむしろも青いです
 あなたは医学会のお帰りか何かは知りませんが
 黒いフロックコートを召して
 こんなに本気にいろいろ手あてもしていたゞけば
 これで死んでもまづは文句もありません
 血がでてゐるにかゝわらず
 こんなにのんきで苦しくないのは
 魂魄なかばからだをはなれたのですかな
 たゞどうも血のために
 それを云えないのがひどいです
 あなたの方からみたらずいぶんさんたんたるけしきでせうが
 わたくしから見えるのは
 やっぱりきれいな青ぞらと
 すきとほった風ばかりです。


こんなすごい詩を忘れてしまっていたとは...本棚から新潮文庫の詩集を出してみた。たしかに収録されていて、いつか必ず読んだはずなのに、そのときの感想を覚えていない。ちなみに、内容が少しちがっているところは、新潮文庫のものを引用しました。

裕福な家に生まれ、深い孤独を生きた坂口安吾という人について、友である壇一雄が寄せた解説が感慨深い。脳出血のため、49歳の若さでこの世を去った安吾の死を、壮烈な戦死だという。純潔で徹底した求道者だった男の、自死を呪った男の、世と戦い抜いた末の死には血煙がたっていたという。

坂口安吾作品は、これがはじめて。文芸ものをいつか読んでみなければ。映画化になった『カンゾー先生』は印象深くて忘れがたい。それから壇一雄作品も読んでみなければ。
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by haru733 | 2014-10-20 21:42 | | Comments(0)

武器人間 (2013年) ナチス最終兵器、出撃! 

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 影のダーク映画大国、オランダが生んだ珠玉のホラー、と私的にはいいたい。
第二次世界大戦末期のドイツに踏み込んだソ連の偵察部隊は、繋がらなくなっていた無線に、仲間からの援護を求める無線を受け取る。駆けつけた古い教会には、何者かによって大量虐殺が行われた痕跡があり、内部へ降りていく彼らを襲うのは、さらなる驚愕の事態だった...!

一部始終を映し出すのは、従軍した記録カメラの映像であるという、心憎い演出。手振れの臨場感に否応なくドキドキする。追い詰められたドイツの最終兵器は、狂気の博士が造り出す”武器人間”だった・・・
敬愛する『鉄男』へのオマージュなのか、特殊メイクで造られた、手作り感漂う武器人間の、種類豊富な愛すべきフォルムたち。わりとスローな武器人間は、速さ的には逃げられる。無敵とはいえ、手榴弾ならやつけられる、設定が最高。
ハーケンクロイツが乱舞するところも、わくわくせずにはいれない。
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鎖に繋がれた奇妙な生き物が、突如、襲いかかって隊長を殺す。あれよという間に突き落とされる、出口のない恐怖。肉片の海で、無敵の最終兵器と死闘を繰り広げる彼らは、隊長を失ってから統制を失い、バラバラ寸前の状況。
訳ありカメラマンのポーランド人セルゲイ、その若き助手サシャ、横暴な俺様隊員、マッドサイエンティストなど個々のキャラクターが秀逸。
しかも、冒頭からは察することのできない展開が待ちうける脚本はかなりおもしろい。ソ連部隊に、なぜ、ポーランド人がいたのか。無線が通じなかった謎も合わせて、中盤からの展開には更なる魅力があった。
協力し合えない面々がたどり着く当然の報いと、好人物だから生き残る、定石かつシュールなオチがとてもすき。

監督・脚本はリチャード・ラーフォースト氏。本業は売れっ子CMディレクターだという本編は、とうていデビュー作とは思えないほどおもしろかった。

 (84min/オランダ=アメリカ合作)
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by haru733 | 2014-10-20 09:59 | オランダ映画 | Comments(0)

道化死てるぜ! (2012年) グ・ロ・グ・ロ・ピ・エ・ロ

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 主人公トミーの誕生パーティに呼ばれてきた道化師リチャード(ロス・ノーブル)は、興行のとちゅう邪魔してはしゃぐ子どもたちの悪ふざけが原因で死んでしまう。あれから6年。ふたたび誕生日を迎えたトミーは、ややトラウマ気味のネクラな高校生に育つ。友達を招待してパーティを開くことになるのだが、道化師が墓から蘇り復讐しにやってくるのだった―。

俗悪ブサイクなピエロが狙うのは、しょーもない高校生に成長した幼馴染たち。大勢集まったクラスメイトを皆殺しにしそうなものだけれど、いがいと律儀なピエロ男は、自分を死に追いやった幼馴染しか殺さない。
スプラッターもの、エログロナンセンス、お約束の三つ巴。主人公トミーと、初恋の相手と、わずかな友人以外、徹底して登場人物みんなが浅ましくて嫌なヤツなのが笑える。
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親不在のパーティは、見てるだけで吐き気を催す、下劣でえげつないいかにもな欧米風。ジャンクなフードに、酒、タバコ、薬物、SEX。こんなイカレタ高校生、俗悪ピエロに成敗されても致しかたなく思えるほど、どうかしてるティーンエイジャー。

蘇ったリチャードの復讐の手口は、もちろん道化師風で、一度死んだ不死身な体で、ひとりまたひとりと血祭りに上げていく。肉片、臓器がグログロ飛び散る。そこに平行して、情けないトミーが恋をして強くなっていく成長を描くのもまた、定石どおり。
アイルランド発、劇場未公開作。ひさしぶりに笑えるスプラッターものは、とびきりのくだらなさで、より面白かった。
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取り出した腸で、はいプードル。
     

(監督・脚本・編集 コナー・マクマホン/86min)
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by haru733 | 2014-10-16 23:39 | アイルランド映画 | Comments(0)

楽隊のうさぎ (2013年) 浜松市発、吹奏楽部青春物語 

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 市民で作る映画として、公開当時、行きつけのミニシアターでも丁寧に紹介されていた本編は、数々の映画人を輩出してきた浜松市で、”音楽のまち再認識”を目的に生まれたプロジェクト。監督は静岡県出身の鈴木卓爾氏、子役はみんなオーディションで選ばれた地元の子たち。
中沢けいさんによる原作『楽隊のうさぎ』は未読。きっと、これからも未読。

(あらすじ) 学校にいる時間をなるべく短くしたい、引っ込み思案の中学生・克久は、入学後、幻想のうさぎに導かれるように、ブラスバンド部に入部する。先輩や友人、教師に囲まれ、全国大会を目指す克久だが―。多感な時期に、戸惑いながらも音楽に夢中になるブラスバンド少年の成長していく姿を描く。
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吹奏楽に興味があってもなくても、この間をどう切り抜けたら良いのか...ちょっと苦しい作品。
合宿などしながら和気藹々撮りあげた作品は、実際、がんばる全国の吹奏楽部の子どもたちに、どう映るのだろう。そんなに甘くないさ!という悪態が聞こえてきそうな気もする。
この手の作品は酷評しにくいけれど、正直、良いところをなかなか見つけることができなかった。
子どもたちの聞きとりにくい台詞はともかく、プロの役者さんが揃っていても、真剣さが伝わってこない。宮崎将氏演じる、顧問の頼りなさなど、ここに書かずにいられないくらい、、倒れそうになった。
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札幌市の西区琴似を舞台にした『茜色クリネット』は、おなじく市民参加型の映画で、監督は地元の高校生が務めた作品。中二病ならぬ、大人になりたくない”大人病”が広がった琴似で繰り広げられるファンタジーは、たしかに終始くすぐったかったけれど、映画から漂う真剣さは勝っていたようにおもう。それは、スタッフもすべて学生たちで作り上げた心意気の違いというか、紛れもなく真剣勝負だった気概が滲んでいたためかもしれない。映画のおもしろさは技術だけでは作られないのだ。
ディテールを気にならなくさせる効果がファンタジーにあるためか、どちらも青春ファンタジーというのがおもしろい。
ちなみに”うさぎ”を演じていたのは、『花子とアン』で宇田川満代役を演じた山田真歩さんだった。演劇ちっくな動きで何気に非現実的なのが似合っていた。
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by haru733 | 2014-10-15 12:55 | 日本映画 | Comments(0)

大麻高等学校吹奏楽部定演 Kitara大ホール

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 高校生の定期演奏会ラッシュの秋。吹奏楽をやっている家人にくっついて、お隣、江別市にある大麻高校の定期演奏会へ出かけてきました。会場がKitara大ホールというのに引かれたのでもあります。
ことしのコンクールは(中学の部)、付き添いの当番を買って出て、一日Kitaraで荷物番をしながら、舞台裏をのぞくことができた幸せな年でした。札幌の学生は贅沢な環境にあること、地方に育つとそのことがよくわかるのです。おなじように、観客の側からもその贅沢を享受できるいま。いっぱい生の音楽を聴こうとおもっていたのに、けっきょく今年も、まだ2度目のKitaraホールなのでした。年末の第九が、聴けるといいな。

ポップスや着ぐるみで、観客を楽しませる賑やかな定演が多い中で、大麻高校はずっと一貫して誠実でまじめな演奏会でした。選曲も衣装も司会も遊ばす、アンコールは部員みんなで合唱するのが慣例となっているみたい。ことしは東日本大震災の応援ソング『花は咲く』でした。とことん真っ直ぐです。美しい歌声に、縁もゆかりもない高等学校の定演で、うっかりまさかの感涙。。
夜も更けて、じんわりと感動しながら帰路につきました。
ひたむきな青春の影をみると、いつも切ない気持ちになります。
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by haru733 | 2014-10-13 23:13 | 鑑賞 | Comments(0)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

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