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メビウス (2013年) 断ち切れないもの

評価の大きく分かれるキム・ギドク監督最新作。
おぞましさもある意味極限まできた、全編台詞なしで描かれる、とある家族の狂気と欲望の物語。

夫の浮気を知り嫉妬に狂った妻が、夫の性器を切断しようとして失敗し、代わりに思春期の息子の性器を切りとって、そのまま家を飛び出してしまう。深い罪悪感を抱いた父は、外科手術で自らも性器を切断し、自尊心を失った息子のため、性行為の代わりにオーガズムを得る方法を必死にネットで探すうち、とある自傷行為へと辿りつくのだった。父と息子の間は再び絆で結ばれるのだが。そんな折に妻が戻り、家族はさらなる破滅へと向かっていく―。

煩悩、業、連綿と続く人間の性。それらを壮絶なビジュアルで自虐的に描ききるのがギドク氏の流儀。
父の浮気相手に近づいていく息子は、関係を迫っても性器は持たない。肉体の痛みでオーガズムを得る奇妙な性行為に嵌っていく。
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男たちが色と暴力ばかりで救いがたいのと同じくらい、女たちもまた醜く、浮気相手の下品で猥りがわしいところ、妻の蛮行など、どちらも目を覆いたくなるほどの赤裸々ぶりだ。
驚くことに、女優イ・ウヌが、妻と不倫相手の二役を大胆見事に演じきっている。

多々タブーを描いていながら、拒絶反応がおこらないのは、極限のおぞましさに監督が真摯に向き合っているのがわかるため。結末を理解できる気持ちになる。
父親の性器を移植した息子と、父と母の三角関係を、業といわずしてなんといおう。

悲劇の夜、街を彷徨った妻の前に現れる謎の男は、ショーウィンドーの仏像に跪き、イスラームの仕草で祈りを捧げる。あらゆる要素を網羅した、俗っぽくも根源的な物語だった。
男の正体を知ったとき、かすかな希望が湧くのを覚えた。

 (83min)
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by haru733 | 2015-01-29 16:43 | 韓国映画 | Comments(0)

こうのとり、たちずさんで (1991年) 一歩を踏み出せば異国か、死か

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 ギリシャにはテオ・アンゲロプロス氏という名匠がいた。”20世紀三部作”の最後となる三作目を撮影中、交通事故に遭ってこの世を去ったのは2012年のこと。
どこにもない映像世界は、いつも憂鬱なグレー色。誰にも真似できない詩的な語り口が胸をざわつかせるけれど、長い歴史に裏打ちされた言葉にならない包容力があった。もう新作が観られないとおもうと寂しい。

本編も難民たちの物語である。
番組作りのため北ギリシャの国境地帯にやってきたテレビレポーター(グレゴリー・カー)は、10年前に失踪した政治家(M・マストロヤンニ)を見つけて追跡調査をするうちに、ひとりの〈少女〉と知り合う。ふたりは運命的に愛を交わす。
やがて、町は年に一度の集会に沸き、越境してきた民族同士が河を隔てて互いの無事を確かめ合う儀式がはじまる。今年は結婚式も執り行われ、花嫁はあの〈少女〉で、対岸に暮らす少年が花婿だ。
しかし、幸福に満ちる国境に銃声が轟いて、混乱のなかを、記憶をなくした政治家は、ひとり再びレポーターの前から消えていなくなるのだった―

自国の歴史や難民問題をテーマにしたアンゲロプロス作品は、たしかにどれも雰囲気がよく似ている。
SFもホラーも笑いもないかわりにあるのは、象徴的な瞳に焼きついて離れない絵画的シーンの数々。
複雑な社会背景と、見事な沈黙に心砕いて解釈をがんばる前に、一作見るごと、忘れられない幻想的なカットが記憶に刻み込まれていく。画面に一目惚れさせる人。

 (143min/ギリシャ=フランス=スイス=イタリア合作)
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by haru733 | 2015-01-29 12:21 | ギリシャ映画 | Comments(0)

殺人の告白 (2012年) 真犯人を炙り出す真実

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 目のつけ所にハッとさせられる設定と、冒頭の掴みの良いどぎついアクションがいい。
しかし、だんだんそのあくどさに気づいてくると、またしても萎えてしまう、お国柄出るサスペンス。

世間を騒がせた連続殺人事件から15年。犯人だと名乗り出た男イ・ドゥソク(パク・シフ)は、自分の犯した殺人事件について詳細に記した本を出版する。その衝撃的な内容と美しいルックスが相まって、一躍人気者となったイ・ドゥソク。だが、犯人を探し続けてきた刑事チェ・ヒョング(チョン・ジェヨン)や、恨みを抱く遺族たちが、ただ黙って見ているはずもなかった。最後の未解決失踪事件については触れられておらず、疑念が残るそんな中、さらに自分こそが真犯人だと主張する男が現れるのだが―

逮捕寸前で連続殺人魔を取り逃がした過去のあるチェ刑事は、最後の事件で婚約者を連れ去られ、未だにその生死も消息もわからぬまま悶々と15年を過してきた。
果たしてイ・ドゥソクは本物なのか....。犯人を暗殺しようと企む遺族たち面々に命を狙われながらも、イ・ドゥソクはメディアを利用した挑発的な態度をとり続けていく。その裏には、思いもよらない真実が隠されているのだった。

この騒動に一枚噛んでいる執念の刑事を演じた、チョン・ジェヨンの男気がいい。反面、サプライズな思惑を隠し持つ犯人役には、アイドル扱いされるイケメンが必要だったのだろうが、韓流への拒絶反応起こさせるパク・シフの風貌がどうしても苦手だった。
彼の立ち位置が大いに崩れていく終盤から、すました表情もすっかり崩れてゆくのだけど。

あざとい。どうしてこうもやりすぎるのだろう。未解決事件を扱ったサスペンスでは、ポン・ジュノ監督の『殺人の追憶』のが、よい。
韓国の男優スターは、美形よりも、ソン・ガンホ氏はじめ無骨な演技派がより強大に魅力的だ。
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by haru733 | 2015-01-24 14:38 | 韓国映画 | Comments(0)

ちゃんと伝える (2009年) 余命宣告をうけた父と息子の絆

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 コンスタントに新作を送り出す園子温監督が、『愛のむきだし』の翌年に発表したのが本編。
亡き父とのエピソードを元に映画化したという『ちゃんと伝える』は、同じ監督とはおもえないほど平凡な家族ドラマだった。108分の本編をもう一度観るくらいなら、4時間の大作『愛のむきだし』をもう一度二度と再見したい、そのほうがよほど有意義だと、わたしはおもう。

EXILEのAKIRA氏演じる主人公・史郎は、地元の高校サッカー部で鬼コーチとして知られた父(奥田瑛二)がガンで余命幾ばくかであることを知る。そんな史郎も、胃の痛みを訴えて受けた検査は悪性のガンで、父よりも症状が重いというのだ。父は息子の死を看取ってから、あの世へ行くことになるかもしれない・・・・。
両親にも恋人にも、その事実を告げられない史郎は、いつかちゃんと想いを伝えるために、苦悩しながらも後悔せず生きていくことを決意するのだが―

死にゆく者と、残される者の泣けるドラマが数多くあるなかで、本編にしかないようなトコロはない。難癖ある父と、その息子のわだかまった関係というのも、最近では『流星ワゴン』など在りがちだ。恋人を演じた伊藤歩ちゃんのナチュラルな涙には共感できるのだが、本業を離れ役者としても活躍するAKIRA氏の演技は可もなく不可もなかった。

もしかしたらこれは、ファンタジーだったのだろうか。
生前の約束を守るため、父の亡骸を束の間さらった史郎は、一緒に釣りに行く約束だった湖を目指す。ベンチに並んで腰かけ、父の亡骸とふたりで釣竿を垂らすシーンなど、泣けるどころかかなり滑稽だ。
とても死体らしくない奥田瑛二氏の生物学的矛盾を突き抜けた死後硬直をみせないところに、余計ファンタジックなキレイ事をみる。
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by haru733 | 2015-01-24 12:02 | 日本映画 | Comments(0)

天才スピヴェット (2014年) 泣き方だけがわからない

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 敬愛するジャン=ピエール・ジュネ監督最新作。キッチュで手作り感たっぷりなジュネ・ワールドに陶酔あるのみ。そろそろダークサイドが恋しくなるけれど、文句なしに楽しかった。シアターキノでは2Dにて上映ちゅう。

アメリカ北西部のモンタナ。牧場を営む父(カラム・キース・レニー)、昆虫博士の母(ヘレナ・ボナム=カーター)、アイドルを夢見る姉(ニーアム・ウィルソン)に囲まれ暮らすスピヴェット(カイル・キャトレット)は、10歳にして天才科学者だ。双子の弟が死んで以来、家族それぞれの心にはぽっかり穴があいていた。
ある日、スミソニアン学術協会から、最も優れた発明に贈られる賞を獲得したスピヴェットは、ひとりワシントンDCで開かれる授賞式に向かうため家出を決意する。大陸横断の冒険の中で、スピヴェットは様々な人と出会いながら本当に大切なものに気付いていく―。

喪失感を扱いつつも、劇場に笑いがこぼれるユーモアいっぱいのロード・ムービ。ジュネ作品に、広大な北アメリカ大陸の景観が、こんなにもよく似合うとは。
往年のジュネ・ファミリー、ドミニク・ピノンの登場に頬を緩めつつ、昆虫標本に囲まれたヘレナ・ボナム=カーターの部屋など垂涎もので、色使い、言葉遣い、モンタージュの画面、どこを切り取ってもワクワクするアイテムに満ち満ちた世界。
古いヘレナ・ファンとしては、ふつうの顔色でこんなに愛ある立派なお母さんを演じているとうれしくてたまらない。

両親の愛を確信できず、弟の死を自分のせいと思い込んでいる、スピヴェット少年の流す涙はあまりに純粋。ついつい貰い泣いたり。
新人のカイル・キャトレット少年の品のある愛らしさは、確実に、『ホーム・アローン』で絶頂期のマコーレー・カルキン少年を越えていた。 

 (フランス=カナダ合作/105min)
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by haru733 | 2015-01-18 17:10 | フランス映画 | Comments(0)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い (2011年)

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 『リトル・ダンサー』『愛を読むひと』のスティーヴン・ダルドリー監督。過去の巧みなストーリー・テラーぶりを思い出せば、本編のソツなさが頷けた。父を失った喪失感から立ち直っていく少年の姿を、手作り感いっぱいに描くビルドゥングスロマン。

9・11以降のアメリカと、3・11以降の日本。テロと自然災害という大きな差異はあれど、作られた映画はちょっとちがう。タブーが多く、ドキュメンタリーが続々作られるところは日本らしい。一方で、悲劇を織り込んだ見事なエンタテイメントを育み受け入れる前向きな態度はアメリカらしい。そして今回はそれが少し羨ましいなとおもえた。

9・11のテロで仲良しだった父を亡くしたオスカー少年は、ある秘密を抱え、一年以上たったいまも、その死を受け入れられずに苦しんでいた。あるとき、偶然父の部屋のクローゼットで、封筒の中に1本の“鍵”を見つける。これは父が残したメッセージかも知れない―。オスカーはその鍵の謎を探しに、ニューヨークの街へと飛び出していくのだが―

アスペルガー症候群を疑われるほど自閉症傾向のあるオスカーが、父の最期のメッセージを必死に求め街へ出る。生前よくやった謎解きゲームの要領で、科学的根拠に基づいて、資料を整理して、合理的手段で手当たり次第に”ブラック”姓の人物を訪ね回る。
オスカーの悲しい秘密が浮き彫りになるころ、真実は感動に包まれて、彼を喪失から救い出すのだが、その定石どおりを、細部まで作り込んだ見事な画遊びの数々が、まるで翼が生えたみたいに想像の力で補っていった。ただただ、オスカーの秘密には、ほんとうに悲しい涙が流れた...。

美形のオスカー少年はじめ、脇を固めるのはトム・ハンクス、サンドラ・ブロックという演技派な両親の面々。祖母の家に間借りする謎の老人が手助けしてくれるなど、絵に描いたようなシチュエーションなのに、ビジュアルの遊び心がすべてを反故にしてしまうところがすごい。手書きのファイリングブックや、オスカーの趣味で溢れた部屋など、理屈抜きで愛してやまない小道具でいっぱいの世界だった。  (130min)
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by haru733 | 2015-01-17 16:47 | アメリカ映画 | Comments(0)

ニキフォル 知られざる天才画家の肖像 (2004年)

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 ニキフォル(1885~1968)はアール・ブリュットの聖人といわれるポーランドの天才画家。
彼の晩年の生活を支えた、一人の男マリアン(ロマン・ガナルチック)との物語を描くドラマ。湿っぽいところのないポーランド映画の飾らない余韻がいい。
なにより特筆すべきは、ニキフォルを演じたのが女性であること。当時80代のベテラン、クリスティーナ・フェルドマンによる熱演は、どう見てもおじいちゃんにしか見えない、性別の垣根越える名演技だった。

その存在を知ってから、気になるアウトサダー・アートの世界は、自己が自己であり続けるために創造される魂むき出しの迫力。『非現実の王国で』のヘンリー・ダーガー氏もそう、自己流でも歪でも、稚拙であっても、直感で惹かれてしまう魅力がある。

言語障害と重度の肺結核を患う晩年のニキフォルを支えたのは、役所で働き、画家としても活動するマリアンだった。マリアンは、突如アトリエに居ついてしまった老画家を、当初は追い出そうとするけれど、彼の作品に本物の芸術性を見出しやがて魅了されていく。

最初で最後かもしれない展覧会会場へと向かう後半は、さながらロード・ムービーのよう。世間の注目を浴びはじめるニキフォルと、彼を支えるマリアンのあいだには、たしかな心の疎通が芽生えていく。
彼に振り回されっぱなしのマリアンを理解できない家族は、彼の元を一度は去ってしまうけれど、最晩年のニキフォルに寄り添う彼の傍にはそっと妻が戻ってくる、なんて素朴なラスト。

多作のニキフォルが残した絵画は4万点。ポーランドの原風景に、ニキフォルが多く描いた教会やイコンがよく似合う。部屋に飾りたくなるような、すてきに歪な絵画たち。

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by haru733 | 2015-01-16 00:00 | ポーランド映画 | Comments(0)

大阪*京都旅 京都篇

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 夕方、JRの車窓を眺めながら京都駅に到着。タクシーでホテルへ。チェックインを済ませて、この夜は四条の辺りをぶらぶら歩いて、創作つけ麺をいただいて、ホテルで晩酌して眠りました。

翌朝は早くから出発。一日バス乗車券をフルに使って、まずは嵐山方面へ。竹林を歩くのは、生まれて初めての経験でした。
ついでに世界文化遺産の庭園のある天龍寺へ。

小雨が降りしきるなかを、コートのフードかぶってしのぎながら見学。いかにも日本らしい美しい景観に見惚れました。大方丈と書院は広々していて、歩きまわりながら更にお庭を愛でるひと時。
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渡月橋を渡って散策したら、一路、金閣寺へ。路線バスの旅ふたたび。

神社仏閣は数あれど、だれもがおもわず感動詞をもらしていた金閣寺は、格別ではないでしょうか。
三島由紀夫の原作と映画が好きで、ずっと念願だった金閣寺です。まっすぐ感動詞が出ます。近づくとプラモデルみたいだけど。臨済宗のお寺で、ほんとは鹿苑寺(ろくおんじ)というのだそうです。
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ここのお庭が、とてもすばらしかったのです。天龍寺もそう、たくさんの人が手をかけて維持されています。
昔ながらの姿で働く女性たちの姿が、自然に溶け込んでうつくしい庭です。



バスを乗り継いで、つぎは叡山電車で一乗寺へ。こだわりの本屋さん恵文社へ行きたいというのは、わたしの希望。
想像していたより、広くて、ごみごみしておらず、正直言って鳥肌が立つようではなかったです。古書が少なかったのもあるかな。こんどは、標本とか剥製とか何でもあるDARWIN ROOMへ行ってみたいものです。

こちらでは、ずっと読みたかった種村季弘さんの『雨の日はソファで散歩』、ちくま文庫版やら、恵文社エコバッグやら、コーヒー豆缶など購いました。
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旅に持ってきたのは、積んである少ない文庫のなかから選んだ、西田幾太郎さんの『善の研究』でした。もうひとつの三浦綾子さんでは、旅に似合わないもの。だけど西田幾太郎さんは小難しくて、ちっとも頭に入らず、、この夜から、『雨の日はソファで散歩』が旅のお供。すごくおもしろい。
先日観た『ヨコハマメリー』に登場する、根岸家について書かれたエッセイはまさにタイムリーで興味津々。すてきだなと思っていた装丁は、クラフト・エヴィング商會によるものでした。

ついでに、旅先のヘンテコ写真集。鴨川にいた弥次さん喜多さんと、芸術家が作った魔除けの像。
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この日、最後の寺院は清水寺。20年前に修学旅行で行った感慨をまだ覚えている場所です。忘れたからまた行きたい、と言うのは家人の希望。一番の観光名所でごった返す清水の舞台。
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寺社を訪れるたび、おみくじを引きつづけていた息子氏が、ここにきて凶を引き当てるのでした。
見慣れない凶の字。不穏です。

帰り道、ちょうど暮れはじめた坂の景色が美しい。明かりが灯りはじめて、ここからは、夜の祇園を散歩しながら帰りました。舞妓はんには出会えなかったけれど。

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最終日。寺はもういいと言う声が聞こえてくるけど、最後の寺へ。みうらじゅん氏おすすめの仏像曼荼羅に期待が膨らみます。京都駅から程近い東寺は真言密教のお寺。ゆいいつ予習して行ったところでした。
講堂、金堂、食堂が見学でき、こちらも否応なく感動詞連発。そして魅入るばかり。
講堂の立体曼荼羅。大日如来坐像の大光背の37つの化仏像を、観れてうれしい。人々の信仰を集めたり、畏怖されたり。アイドル視されるというのも頷ける仏像の魅力にあらためて触れました。
なんとこの日、日本一の大きさを誇る五重塔が拝観期間にはいったというのです。やったー。
外からみるより狭く感じる内部は、こちらも密教の曼荼羅空間を形成していました。
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そうして東寺まで来て、息子氏はまたも凶を引き当てるのでした。



それにしても、大阪と京都はほんとうに違っていました。大阪は人が気安くて、ご飯がおいしくて、ちょっと柄の悪い人が多かった。京都は、おしゃれな人と美人と細面のイケメンが多くて、とっつきにい人が多かった。あくまでも第一印象ですが。
それでは北海道人は、旅人にどう映っているのだろう。そんなことおもいながら帰路につくころ。新千歳空港はまたも大雪で、着陸できずに引き返すかもしれないという…
津軽海峡の上を旋回すること1時間。なんとか除雪が完了して千歳に降り立つことができました。リスクいっぱいの冬の旅が無事に終わっていきます。


                                                       おしまい

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by haru733 | 2015-01-12 18:04 | 旅行 | Comments(2)

大阪*京都旅 大阪篇

 わりと天気に恵まれてきた我が家の旅行も、爆弾低気圧第2弾には勝てず....強風が吹き残る不穏な出発の朝をむかえました。
昨夜の空港閉鎖でごった返したロビーは長蛇の列。ひたすら祈るように並んで情報を待つあいだに、欠航便は増える一方。それでも奇跡的に、90分遅れての出航が決まりました。
その先に、タラップが外れないトラブルと滑走路の混雑も加えて、予定より2時間遅れで伊丹空港にぶじ到着しました。

大阪は想像していたよりずっと都会。ご飯がほんとうにおいしい街でした。通天閣、USJ、と並んで”観たい・やりたい事リスト”には、食いだおれたいとあるのでした。
ねぎ焼きの店「やまもと」さんにて、ビール片手に本場の味を堪能。そのあとは、串かつ店「だるま」さんにて、さらにビール片手に初めての味を堪能。繁華街をぶらぶらしながら、たこ焼きもいただきました。どれも薄味で、カレー粉の隠し味するソースがおいしい。
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魅惑のネーミング”新世界”界隈は、薄暗い路地やいかがわしいお店もいっぱい。ちょっと混沌としていて香港を思い出す魅力があります。

北海道の正月は、わりと七草粥を食べるころには終わるけれど、ここ近畿地方はまだ正月のムードが漂います。松の内とは、本来15日までなのだそうです。
今宮戎神社に立ち寄ってみると十日戎の最中で、とても賑やか。出店を眺めながらそぞろ歩いた夜がたのしかった。
形だけに近い北海道に比べて、こちらは敬虔さを肌にしっかり感じます。しめ飾りなども見慣れない形。



翌日はUSJへ。
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カラフルなJRゆめ咲線に乗り込むと、驚いたことに、想定外のワクワクが襲ってきました。
アンチ・ディズニーランドのわたしが、、ユニバーサルは違うみたい。ゲートが見えてきて、聴きなれた映画音楽に包まれるころには、ワクワクは最高潮へ。

入場制限がかかる前にハリー・ポッター・エリアへ。ここに来て、さらに想定外のワクワク感が一家を襲うのでした。だれもこんな風に楽しめるなんて思ってもいなかったみたい。
当時まだ小さくて、後追いでシリーズを観てきた子どもたちも、感慨もヒトシオといった感じ。大ファンならその興奮はいかばかりでしょう。
とにかく城の周りをぐるりと歩かせる、粋な待ち時間がたのしい!城内に入ったら、もう並んでいる感覚なんか忘れて、映画でみた世界にどっぷりと浸かる事ができます。ホグワーツ城での4Kライドは、ふつうのファンにとってもかなりおもしろいものでした。
魔法界でウィンドウショッピングできることも夢のよう。作品のなかに入り込んだよう!


この日にあわせて、再見しておいた作品が幾つか。『ジョーズ』と『バックドラフト』、家人は『ハリー・ポッター』も。『バックドラフト』はいま観てもものすごい迫力ある映画でした。どう撮ったのか、疑問に思ったその撮影秘話を説明してくれるアトラクションになっています。本気でギャッ!と叫んでしまった。
わかっていてもビックリできる『ジョーズ』など、侮れないアトラクションがどれもこれも楽しかったな。

午後からにわかにパラつき出してきた雨も、気になるほどじゃなくて、〆はジャットコースターで大絶叫。心置きなく遊んでUSJを後にしました。

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by haru733 | 2015-01-12 17:41 | 旅行 | Comments(0)

円山動物園 『深海生物展』

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 きょうは、姉家族とみんなで円山動物園へ。三が日は無料開放ちゅうで混雑しています。
冬の特別展示『深海生物展』をたのしみに。
メインはダイオウグソクムシ、オウムガイ、ダイオウイカの冷凍標本など。
小さな水槽のなか、紐に括り付けられて浮かぶ様々な深海魚たちがおもしろい。
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大物は屋外のテントの中。天然零下のもと展示ちゅう。なにかと評判のダイオウイカです。
頭のあたり、ちょこんといるのが普通サイズ。円山動物園もすっかりイカした展示がおおくなりました。
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冬の動物たちは、いがいにも元気いっぱい。夏には出会えない表情や活発な動きが見られます。
毛皮も冬仕様なのかふっさふさだったり、走り回って雪を食べたり。
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by haru733 | 2015-01-03 23:24 | 鑑賞 | Comments(2)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

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掏摸(スリ) (河出文庫)


話を聞かない男、地図が読めない女


図書館の神様


爪と目