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映画は映画だ (2008年) "映画"の中でだけ2人の人生が交差する

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 人気俳優のスタ(カン・ジファン)は映画撮影中のアクションシーンで頭に血がのぼり、共演者に大けがを負わせてしまう。短気で傍若無人なスタと共演してくれる代わりの役者は見つからず、撮影は暗礁に乗り上げた。困り果てた彼は、俳優を夢見ていたという、偶然出会ったヤクザのガンペ(ソ・ジソプ)に話を持ちかけ、ガンペはファイトシーンでは本気でやり合うことを条件に出演を承諾するのだが―。

鬼才キム・ギドク作品の助監督を務めてきたチャン・フンの監督デビュー作。
映画に本物のヤクザが出演するなんて、いかにもあざとい設定なのに、目が逸らせない巧さ。日本映画界は韓国にほんとに負けてるなあとおもう、悲しいかな。
韓流ブームとは無縁の私にさえ、主演のふたりがとてもカッコよく見えてしまったよ。男らしい骨太演技に。
日本の俳優に、顔もスタイルも雄々しさも演技力も負けてないひとは、どれくらいいるでしょう。草食系やら装飾系やら、中性的な男子が増殖しつつある日本だから、きっと韓流スターはモテるのね。
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人気を鼻にかけたスタでも、映画完成のためにはがむしゃらに突き進む、男泣きもいとわない。ガンペのほうは留置場で裁判を待つ会長に、度々面会しながらヤクザ仕事をこなし、映画撮影を続けながら抗争と仲間の裏切り遭うのだが・・・。
ちょっとチグハグしているけれど、映画もヤクザも命懸けなんだ!という場所に落ち着く、溢れる映画愛が清々しい、血みどろ男気映画。(劇中映画の監督のキャラが最高。)
細部はめんどうくさいので割愛しますが、おもしろかった。

私的ツボは、なんといってもヤクザ役のソ・ジソプ。ほかの作品は知らないので偶然かもしれないけれど、全編とおしてものすごくカッコいいのでした。顔は斎藤和義、すこし山崎まさよし。大好きなふたりに似ているガンペの不器用な笑わない男ぶりぶりがいい。


(監督・脚本 チャン・フン/原案・製作 キム・ギドク /113min)
by haru733 | 2011-08-30 00:00 | 韓国映画 | Comments(0)

手稲山

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 手稲山に登ってきました。平和の滝コースから8時45分入山。ガイドブックにあったとおり登り3時間、下りはくたびれ果てて3時間以上かかりましたがたのしかった。

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スタート地点の標高は250m。そこから710m、ケルンのあるあたりは910m。

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ケルン前に立ちはだかる急傾斜の岩場にはたいそう手こずりました。ストックをしまって、体全体で岩に張り付いて、延々と登るのぼる。

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この岩場から、ガレ場、ジグザグ道までの険しいこと長いこと。高山植物らしい見慣れない草花になぐさめられて、ようやくケルンへ辿りつくころ。
空模様が怪しい・・・と思ったら、朝の天気予報<変わりやすい天気>が当たって、みるみる頭上はグレー。地響きのような雷鳴。ぽつりぽつり雨が来たと思ったら、一気にどしゃぶり。

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カッパを着て、雨宿りしながら登ってましたが。途中からはどうでもよくなって、雨の中ひたすら進みました。とても写真どころでなく、このケルンの写真は下山時のもの。

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あっという間に深い霧に包まれて、やっと辿りついた山頂は、なんにも見えませんでした。雨は強く降るし、汗をかいた体は急激に冷えて手はかじかむし、山を護る祠のなかに本気で避難したかった、、。

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だけどうれしい頂上、1023m。ちょうどお昼で、おむすびを美味しくいただきました。
いつしか、小ぶりになった雨に、気がつくと霧がどんどん晴れていく―

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ウソのように眼下に広がる景色がひらけて、石狩湾を一望できるようになりました。山から立ち上がる霧は生きてるように神秘的で神々しい。ながいこと、景色に見とれていました。

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苦労してつかまえた絶景。今回も、ものすごくしんどかったけれど、ほんとに楽しかった。どうやら下りに弱いわたしたちは、笑う膝と格闘しながら、来た道をたっぷり3時間かけて下山の途につきました。帰り道があまりに遠いので、狐に化かされたかとおもいました。


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   遠くの空に入道雲                 "スーパーハボキ"みたいな"ヨツバヒヨドリ"
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途中でかわいらしいキノコ、見つけました。森は発見がいっぱい。
by haru733 | 2011-08-27 00:01 | | Comments(0)

野性の証明 (1978年)

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 先日の「鬼畜」も「野性の証明」も、どちらも1978年に作られた、邦画史に残る骨太映画。
往年の名作とはいえ、時を経てもまったく古臭くなっていないものもあれば、古臭さがまたいいものもあり、本作は迷わず後者といえる。
ツッコミをいれればきりがなく、今では笑って観てしまう場面が多い。ただ役者さんの味だけは鳥肌がたつほど羨ましい層の厚さで、壮絶な演技の目白押し。「鬼畜」の緒形拳さんも、本編の高倉健さんも、なんてステキなんだろう。歳のころは中年でも、マジ惚れしそうな魅力全開。

 東北の寒村で大量虐殺事件が発生。ショックから記憶喪失となっていた、唯一の生き残りの少女を、当時山中でサバイバル訓練を行っていた自衛隊員・味沢は引き取った。退役し、静かに暮らすふたりに、しかし過去の巨大な陰謀が襲いかかる……。

話には聞いていた戦車の登場や、サバイバルで気の狂った隊員の奇行や血みどろの描写は、さすがに時代を感じさせる。角川映画らしい、えげつないほどの。
健さん(味沢)が善人なのか悪人なのか物語が破たんしていて結局釈然としないけれど、頼子(薬師丸ひろ子)との逃避行には、手に汗握っていた。彼を愛してしまった女性記者(中野良子)や、加勢する刑事(夏八木勲)の存在も物語を濃いものにしている。
それにしても、記憶の戻った頼子が真実を知って、いきなり人が変わったみたいになるのはナンセンスだった。情け容赦なし。健さんの渋い演技がなければ最後まで楽しめなかった気がしてしまう。

 (カラー/143min)
by haru733 | 2011-08-19 23:46 | 日本映画 | Comments(0)

ブクログ

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ブクログ』 はじめてみました。

とはいっても、感想さえ書かず、とりあえずことし読んだ表紙を

登録しているだけですが。

表紙が見えるって、記憶にはありがたい。

とりあえず本のきろくとして。


いろいろ手広くやっては

ものぐさな私のなおざりが加速する。。

いけないと思いながら、手をのばす。
by haru733 | 2011-08-19 21:52 | | Comments(0)

キャンプ

 3年ぶりのキャンプは、これまでのなかで一等忘れられない場所、中富良野町の星に手のとどく丘キャンプ場にて。
こどもが0歳だったときから続いたキャンプも、大きくなれば大人より忙しくなり、家族で出かけることもむずかしくなり。ことし、やっと揃った連休に合わせて、わずか2日間だけれどキャンプに出られてしあわせでした。
出かける前から天気予報は雨マークで、買いそろえた瓶ビールを、自棄になって前夜に飲んでしまおうかと思うくらい、はじまりは不穏でしたが、当日は変わりやすい天気ながら晴れ間まで見えました。
PM2時、チェックインして、バンガローの前にタープをたてたら、少し一息ついて、近くに見つけた古民家風のカフェへ足を向けました。

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どこか農場の『たまごカフェ』。どこかの農場ではなく、「どこか農場」です。
外観が緑でみえない、古民家をすてきに改装してある、アブは多いが落ち着くカフェでした。ブルーベリーとカシスとラズベリーのシェイク、シフォンケーキと焼きプリンをいただきました。

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こころ惹かれた店内の蔵書には、インド旅行記やダライ・ラマ、原発関連本など多数。
狭くて混んでいたけれど、味はおいしく、お店の方がとても親切でした。

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たまにポツリポツリと雨が落ちるくらいで、ウソのように晴れ間さえみえていた、夕刻。夕飯は美唄で食事したついでにお持ち帰りした美唄焼鳥と、知床のステーキ、ハンゴウで炊いたご飯、冷やした野菜。
日が沈んで、夜。満点の星空が売りのキャンプ場も、雲には勝てず、一番楽しみにしていた星空は眺めることができませんでした。
2時間おきに目覚ましをかけて、窓から空模様をたしかめていたけれど、夜半からは雨音が響き始めて、目覚ましも止めて、朝までぐっすり眠りました。

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朝になると羊たちの放牧タイム。テントの前に来ては草を食みます。大らかに排泄しながら場内を歩き回る姿は、長閑以外のなにものでもありません。
朝食は、炭火でトーストした食パンと冷えたミルク。
場内には、遊具も街灯もなにもない。ウサギとヤギとヒツジがいるだけ。それでも時間を持てあますことなく、ゆったりと過ごせるこのキャンプ場は、道内屈指の場所だとおもう。
リピーターとなった今年、つぎ、足を向けるときには、星がよく見えるといいなあ。
家人とふたりでもいいけれど、できれば家族みんなで来れたらいいな・・・・そうこころから願って、富良野を後にしました。
帰りの寄り道は、むかし暮らした懐かしい町を通り抜けて・・・・思い出は走馬灯のように。

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そして。盆踊りに間に合う時間には帰りつき。家族それぞれ約束した相手と、近所の会場へ。配布されたビール券を握り締めて、迎え酒。まいうー。さらば、北国の夏。盂蘭盆会が過ぎたら、もう秋はすぐそこ。


by haru733 | 2011-08-16 19:59 | 旅行 | Comments(0)

月世界旅行

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ベランダに天体望遠鏡をおいて月を眺めている。
6日目の上弦の月。
子どものころから、望遠鏡を覗くたび
じぶんの存在と宇宙が、繋がっていく実感に
神秘とよろこびを感じる。

ちっぽけな悩みなど
吹き飛ばずに十分なマクロの宇宙が広がっていて
こっちを向いて笑う。
by haru733 | 2011-08-07 14:54 | 日常 | Comments(0)

支笏湖

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 千歳市。支笏湖へでかけてきました。
にわか雨が降っていたけれど、湖畔をうろうろしているあいだにやみました。
スワンボートに乗って、クリアな湖面を漕ぐ。
とても深い透明なみずうみ、こわいくらい遠くまで覘ける。
この青のうつくしいこと。

by haru733 | 2011-08-06 11:04 | おでかけ | Comments(0)

上を向いて歩こう 『コクリコ坂から』 

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 『ゲド戦記』から5年ぶりとなる宮崎吾朗監督最新作。前作は壮大な児童書の映画化でコケたけれど、本編はウソのようにおもしろかった。
父・宮崎駿氏の脚本の良さだとしても、高齢化の進むスタジオジブリに継承者がたしかに育っているとおもうと、うれしい。オリジナリティー溢れるアニメーションの灯を消してほしくないと願うから。

原作は、1980年に『なかよし』に連載された同名コミック。
1963年、横浜。港の見える丘に建つ古い洋館“コクリコ荘”に暮らす16歳の少女・海は、大学教授の母に代わって、この下宿屋を切り盛りしている。毎朝、いまは亡き船乗りの父に教わった信号旗を掲げるのが日課だ。
海の通う高校では、歴史ある文化部部室“カルチェラタン”の取り壊しを巡って学生たちによる反対運動が続いている。ひょんなことから彼らの騒動に巻き込まれた海は、反対メンバーの一人、風間俊と出会いしだいに惹かれ合っていくのだが―

昭和40年代ってすごい。『ノルウェイの森』と同じ時代。学生運動が盛んで、仲間意識が強くて、議論を楽しめる風潮があった、今はなき熱い世界情勢。吾朗監督が生まれたのは1967年だから、当時を知っているはずはないけれど、昭和40年代の雰囲気をみごとに感じた。

反面、学生運動と並行して描かれる、海と風間くんの恋模様は、切なくもくすぐったい。風間くんは両親と血が繋がっていなくて、本当の父親は、朝鮮戦争で戦死した海のお父さんだった・・・という・・・。
一枚の写真から事実を知ってしまった二人は、自分たちの関係にひたすら悩む。安っぽい<出生の秘密>的なシチュエーションだけれど、そこは少女漫画。
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“カルチェラタン”の造形もさることながら、海ちゃんのお勝手仕事の風景や、家具調度品の数々が懐かしくてじつに魅力的だ。もしも、過去の日本を経験できるならこの時代に生きてみたいーそう憧れる時代が背景となっていた。
文化系のいかにも風変わりな学生たちは、きっと監督自身もそうであるはずの愛ある風景。適度のユーモアが楽しい。
原作が少女漫画なのでもちろんセンチメンタルだし、ノスタルジックに傾倒しているけれど、古き良き時代を忘れたくない方はピンとくるなにかに出会えるかもしれない。
主人公たちが、ふつうの日常を大切にひた向きに、未来を見据えて生きてる姿は、ただもうそれだけで宮崎アニメを観る意味に直結していて、こころが一瞬だけまっさらになる。

吾朗監督は『ゲド戦記』で父親殺しをやった――といわれている。今回は歴史や伝統を守っていくことの大切さを体現してみせた作品になっているとおもう。

 監督 宮崎吾朗
 企画 宮崎駿
 原作 高橋千鶴  佐山哲郎
 脚本 宮崎駿  丹羽圭子
 声  長澤まさみ  岡田准一

(2011年/95min)

by haru733 | 2011-08-02 00:00 | 日本映画 | Comments(0)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

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