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ダントン (1982年)

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  フランス革命の立役者だったジョルジュ・ジャック・ダントン(ジェラール・ドパルデュー)とジャコバン党の同志ロベスピエール(ヴォイチェフ・プショニャック)の、その後の二人の確執をアンジェイ・ワイダ監督が冷徹に描いた大作。王政を倒してなお、揺れ続ける18世紀末のフランスに、政治の必要と虚しさを問う―。

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ポーランドの巨匠A・ワイダが描く18世紀末フランスのリアリズムに圧倒される。激動の時代に生き、共に30代の若さでギロチンにかけられ世を去ったダントンとロベスピエールは、対照的な性格ながら、同じように国のために命を懸けて信念を貫いていた。たくさんの血が流れて、いまのフランスがあるのだなあ。
当時としては当たり前であろう、不衛生チックな衣装やべたついた髪など、あまりに自然で違和感のない画面は一見の価値あり。おどろおどろしく硬派なワイダ節は、たまに観ると重厚でいい。
ちなみにヴォイチェフ・プショニャック氏は、『コルチャック先生』を演じていた人だった。

(136min/フランス=ポーランド合作)

by haru733 | 2012-06-30 00:00 | 多国合作映画 | Comments(0)

アイム・ノット・ゼア (2007年)

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  予告の編集がカッコよくて期待していた伝記ドラマ。アメリカ音楽界の伝説ボブ・ディランを、6人の役者で6様に描いた激動の伝記は、名だたる俳優揃いで話題になった。キャストにはクリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、ヒース・レジャー、マーカス・カール・フランクリン(写真・上)。そして大好きなケイト・ブランシェットとベン・ウィショー。
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ボブ・ディランの幾つもの側面を、人種も年齢も性別も違う6人で演じている実験的手法や、この嫌悪感、『おわらない物語 アビバの場合』と酷似しているので、監督はトッド・ソロンズだろうと思いきや。。トッド・ヘインズ監督なのだった。
コアなディラン・ファンなら理解できる多面的な人生の6ピースも、にわかファンには支離滅裂な断片となってしまうのだろうか。よくわからなかった。
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好きだったのは、在りし日のヒース・レジャーが、結婚生活の破綻していく映画スターを演じた件。ラース・フォン・トリアー作品に続けざま出演しているシャルロット・ゲンズブールの妻役がいい。ひとり性別を越えてディランを演じたケイト・ブランシェットといい、存在感ある女優たちに助けられている場面も多かった。男装したケイトはあまりにカッコ良すぎて、宝塚ファンの女性心理がはじめて分かったような気がするよ。
はたして、どこまでが真実なのか、本人も認めたという以上おおかた真実あったことなのか、不快なうえに疑問符が残るけれど、楽曲の良さは再認識させられる異色な作品だった。


(監督 トッド・ヘインズ/136min)

by haru733 | 2012-06-28 18:20 | アメリカ映画 | Comments(0)

樽前山* 初夏

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 二度目の樽前山登山は、家人とふたりで。きょうも快晴です。前回は時計周りだったので、本日は東山から西山へ登るコースで。

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あっという間に東山ピーク。溶岩ドームと向こうの西山、雄大だなー。気温が高いせいで霞がかってはいるけれど、あいかわらず支笏湖を望む景色はうつくしいです。

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ここまで来て実感したのは、反時計周りのほうが楽だということ。無理なく登れる気がします。進行方向が変わると違う景色が広がっていて新たな発見があります。

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西山ピークに着く手前、ぽっかりと陥没した穴が空いていました。危険を知らせる目印を覗いたら、周囲が崩壊しそうでコワかった。

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5月の終わりに登ったときは、まだ季節の早かった花々が、きょうはたくさん咲いていました。イソツツジ(白)とイワブクロ(紫)。あまり主張しないかんじが、やっぱりかわいらしい。

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きょうは東山へ登る途中、うっかりタオルを落としてしまったのですが、合流ポイントへ戻ると遠くにひらひら風に舞っているものが。どなたかが拾って、目立つ場所まで運んでくれたのですね。ありがたや。確認しに登ってくれた家人にも、ありがたや。わたしは下で待機。
滑りやすい足元で気の毒なくらい幾度も転んでいた家人でしたがたのしそうでした。わたしもたのしかった。3時間といういいペースで無事下山しました。



by haru733 | 2012-06-25 22:29 | | Comments(2)

有島記念館

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 そもそもニセコ町へいったのは、有島記念館で展覧中の企画展"小山正洋展―モダンフリーラインアートの世界"の招待券をいただいていたからでした。
小山氏は、娘の習い事の代表をしてらっしゃる方で、3年ほど前、偶然展覧会を覘いたとき、その人柄とペン画に好感を持ったのがきっかけで、家からはすこし遠いけれど教室に通い続けているのでした。

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とりあえず先に有島武郎の展示スペースへ。
ここの雰囲気が、かなり良いのです。所狭しと並ぶ資料が、けして広いとはいえないシックな室内装飾のなかに収められています。二階部分にある細い通路なんか、気づかないで通り過ぎてしまう方もいるのじゃないかしら。
いままで、「カインの末裔」「生れ出づる悩み」など、タイトルはよく知っていても読む気になれなかった作品を手にとってみたくなりました。

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"小山正洋展―モダンフリーラインアートの世界"

多くの作品がペン画にパソコンで彩色してありますが、わたしは無彩色のものが好き。目の前でスケッチブックに描くところを見せていただいたとき、魔法のようにペン先が動くのが印象的で、そのスケッチブックがとても素敵なものに見えたのです。
いまはアメリカ在住で、日本との間を行き来して制作活動を続けているそうです。忙しい毎日なのでしょう。そんな日常の傍らに、いつもノートとペンを置き、鼻歌を歌うように描かれる作品の在り方が、とてもいいなと思います。



by haru733 | 2012-06-25 22:04 | | Comments(0)

名水の里

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  蝦夷富士こと羊蹄山の麓へ遊びにいきました。遠くに望む羊蹄山の雄姿(写真・左)を眺めながら、中山峠の頂上で一休み。名物のあげいもを頂いて、2時間ほどでニセコへ到着。
まずは"有島記念館"を見学してから、ニセコの道の駅(写真・右)へ。雲に隠れた羊蹄山を目の前に、ミルク工房のソフトクリームをいただきました。6年ぶりです。
ほぼ雲に隠れていたとはいえ、それでもサッと晴れる瞬間はあって、それはそれは壮観な姿。

d0235336_16551828.jpg前回、この地でキャンプしたとき行かなかった、ふきだし公園へも足をのばしてみました。
ニセコ町から真狩村を越えて、京極町へ。 
すごくいい天気なのだけれど、なかなかすっきり見えない蝦夷富士さん。
木々の奥に裾野だけ写っています。

湧き出る水は生きもののよう。ここまで来ると、何十年もかけて栄養を含んだおいしい水の恵みは、大自然の力なのだなあと改めて実感します。
霊場となっている広場を抜けて、水辺を散策したら清々しかった。




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岩は苔むし、あちこちで泉が湧き、水はとても澄んでいる。生命力に満ちた場所。遠出してきた疲れも癒される。
羊蹄山はまだ登る勇気が出ないけれど・・・・隣のニセコアンヌプリになら登れるかなと、とりあえず下見も兼ねてドライブ。好天のたのしい一日でした。




by haru733 | 2012-06-25 16:56 | おでかけ | Comments(2)

haruノ箱

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今日は家に籠って午睡を貪る
ダメな休日。
本を一冊読み終えて
映画を観ながら寝てしまう。

夜になっておもむろに
黄色い紙テープで星を模り
古い箱に吊り下げました。
気に入ったものを並べるのは
たのしい行為。

明日こそ、遠くへ出かけよう。
早起きして。そのためにももう寝ます。

by haru733 | 2012-06-24 00:30 | 雑貨 | Comments(0)

ディナーラッシュ (2001年)

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  先日『ソウル・キッチン』を観てから、無性に再見したくなったサスペンス・ドラマの快作。ニューヨークのレストランを舞台にした、一夜の物語で、伏線の張られた小気味よいストーリー展開は、やはり面白かった。
 (あらすじ) 地元の胴元という裏の顔を持つルイス(ダニー・アイエロ)は、イタリアン・レストラン“ジジーノ”のオーナー。将来店を譲ることになる、イタリア帰りでチーフ・シェフの息子ウード(エドアルド・バレリーニ)のおかげで、店は連日大盛況だ。しかし、自分のせいで長年のビジネスパートナーをギャングに殺されてから、ルイスはある思惑を巡らせるのだった―。
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喧騒のレストランで繰り広げられるディナーラッシュの結末は、期待以上のカタルシス。そこへ至るまでの様々な人間模様にとびっきり滋味があるのだった。
戦場のような厨房には、借金帳消しの大博打を打ったシェフのダンカンに、オーナーの座を催促するウード。2階客席には、隣町の胴元に、NY市警夫妻、料理批評家までが顔を揃える不穏な賑わい…。
いつになく濃い客が集まった、この夜の創造主は 、指定席に収まっているルイスか、はたまた第三の男か。カメラは狭い店内を存分に行き来しながら、事の顛末を見せつけて、きっとアッと驚かせてくれる。
エドアルド・バレリーニのちょい悪なイケメンぶりと、厨房の喧騒、これからも機あるごとに再見したくなる作品だとおもう。ボブ・ジラルディ氏はCM界・音楽ビデオ界の監督だそうで、独自の感性と斬新さはいまもまったく色褪せていなかった。

(監督  ボブ・ジラルディ/99min)


by haru733 | 2012-06-22 21:46 | アメリカ映画 | Comments(2)

切手

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 くすみ書房さんで古い切手を見つけました。
たくさんのなかから、選んだ数枚。

封筒と切手を使う機会がめっきり減っているこの頃、小包に添える手紙ばかりでなく、
純粋に手紙が書きたいなあと思います。
近く、懐かしい人に送りましょう。

こどもの頃からずっと使いつづけている切手帳も、もうずぶん古くなりました。
by haru733 | 2012-06-22 21:18 | 雑貨 | Comments(0)

荒野

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  仕事でアメリカ西海岸へ行っていた家人が帰ってきました。楽しみにしていたたくさんのお土産話とともに。写真は、ロサンゼルスからラスベガスへ向かう道すがらの荒野だそう。
by haru733 | 2012-06-17 22:38 | 旅行 | Comments(0)

ノン子36歳(家事手伝い) (2008年)

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  バツイチ36歳のノン子(坂井真紀)は、若い頃東京で芸能活動をしていたが、いまでは実家の神社に出戻って、周囲の冷たい視線を感じながら、未来の見えない鬱屈した日常を送っている。ある日、神社のお祭りでヒヨコを売ってひと山当てようというマサル(星野源)が現われ、一途な年下の青年に、ノン子の心はにわかにざわめき始めるのだったが―。

お世辞にも若いとはいえず、鬱々とした日々を送る女が、冴えないけれどどこか突き抜けた若い男との出会いを機に、あたらしい人生を歩みはじめる―これって、2004年制作の『揮発性の女』にそっくりだ。熊切和嘉監督の好みが透けて見える気がするよ。『揮発性』にあったVシネチックなところはもうないけれど、ひとむかし前の日活映画を連想してしまうのはおなじ。
じぶんと変わらない歳頃のノン子が超リアル・・・・とはおもわなかった。女性を主人公にしていても、視点はあくまでも男気目線。男女の絡みも含めて高湿度、今どきの邦画に多い無味乾燥とはまったく別の趣をもっている。軽くなる一方の邦画にそこはかとない渇きを覚える映画ファンにとっては、だからこそ応援したい俊英監督として、高評価されるのだろう。
「ぜったいキレイになってやる!」と言っていたCMが忘れられない坂井真紀は、重ねた歳のぶん味わいを増し、はすっぱだけれど愛らしい、魅力的なノン子を好演していた。マネージャーで元ダンナの宇田川(鶴見辰吾)が突然やって来て、復縁を迫られる場面では、見事な脱ぎっぷりで大胆な濡れ場を演じているのだけれど、体型の維持された肢体はいまもとてもキレイ。
世間知らずで"夢"のあるマサルか、芸能界に復帰を持ちかける元ダンナか・・・・ふたりの間で揺れる、ノン子36歳。自堕落だった日々を捨てて、再び動き出す相手に選んだのは、ひよっこのマサルだった。
手に手を取りあい、なにも持たずに飛び出す潔さ。笑顔の戻ったノン子の横顔には希望が浮かぶ。それが『揮発性』のような見事な英断とはいかなくても、後戻りしても、未来は明るい。果たしてマサルのほうはどうなったか・・・・また旅にでも出たのだろうか。


(105min)

by haru733 | 2012-06-15 00:00 | 日本映画 | Comments(0)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

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