人気ブログランキング |

<   2013年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

イワオヌプリ *夏

d0235336_2153283.jpg
d0235336_2154094.jpg

d0235336_216682.jpg

 ニセコ連邦にあるイワオヌプリに登ってきました。アイヌ語でイワオは硫黄を意味するそうで、名のとおり若い活火山の山。
朝、札幌から車を走らせるあいだは、豪雨が降ったり止んだりしていてどうなることかとおもったけれど、いざ着いてみると雨はなく、ただただ深い霧が流れていました。

こんな日はケルン様。というかケルンくらいしか見えない。写真がいつになく単調になります。
そして今日ほど、道しるべ様を有難くおもったことはありません。
d0235336_216156.jpg
d0235336_216428.jpg

お先真っ白な中を、発色のいい硫黄を拾い集めながら登りました。
ときどき、道を誤っているのではないかと不安になりつつ、頂上近く、クレーターの端に出たとおもったところで、持っていたポールを目印がわりに安置。
そのままお鉢のまわりを歩くかんじで、暴風吹き荒れる山頂を目指しました。
そうして霧の彼方に見えてきたのは、アメリカンホラーな光景.....十字架と墓地....?

d0235336_2165097.jpg
d0235336_2171153.jpg
d0235336_2171611.jpg

とおもいきや、まさかの山頂の標。ただでさえ視界不良の火山灰地はホラーチックで不気味というのに、びっくりさせてくれます。でもよく見るとすてきな看板なのでした。

このあと、頂上のお鉢周りをしようとしたころで、ついにどっちへ行ったらいいか見えない、わからない事態に。湿度100%ミストの強風にさらされながら、さっきまであった道しるべもなければ、ケルン様もなくて、歩けそうな山道も見当たらないのでした。ヘンな道をじゃりじゃり下ってみて、やっぱり違って戻ることを二度繰り返し。
いよいよ危ないから来た道を帰ろうーということになってはじめて、山頂からすこし戻ったところに鉢周りコースのサインを見つけることができました。見落としていたのですねぇ。よかった、よかった。

ここからも何度もケルンと矢印に助けられて、無事、分岐の目印にと安置したポールの場所へつくことができました。
クレーター部分から下は風もなくて、緑がたくさん生えていて別世界。ゴミムシだらけのなかを、疲れることなく登山口の長い階段まで一気に下山。標高1116m、全行程3時間ほどでした。
d0235336_219533.jpg
d0235336_2174759.jpg
d0235336_2174196.jpg

左から野営場、山の家、五色温泉。登別の地獄谷をこじんまりとしたような温泉場に、硫黄のいい匂いが漂っています。雲が深くて、すぐ隣に聳えるアンヌプリの姿も濃い霧の向こうです。
d0235336_2181028.jpg

珍しくおにぎりを持たずに出かけて、遅いお昼をニセコのレストランでいただきました。羊蹄山を眺めながら新鮮な野菜をメインにいただけるお店、゛PRATIVO(プラティーヴォ)″さんは、写真右側の茶色の建物。
どれもとても美味しかった。山友達と舌鼓をうちながら、次回は、窓の外に見えている尻別岳.....なんて夢想しながらの、食後の珈琲まいうー。

2時間かけ、夕方ぶじ家に着きました。
きょう山友達がくれたもの、山の冊子murren、ツートン・ビール/グレープフルーツあじ。そして硫黄。
d0235336_218158.jpg

by haru733 | 2013-07-29 22:40 | | Comments(2)

風立ちぬ (2013年) 風立ちぬ、いざ生きめやも

d0235336_144462.jpg

 零戦の設計者として知られる堀越二郎の半生に、堀辰雄の自伝的小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込んで描いた宮崎駿監督最新作。内容はすでに有名なものとなっているので割愛します。

主人公・二郎の夢は、美しい飛行機を作ること。同時にそれは、軍事国家日本の威信にかかわるものでもありました。やがて粋を集めた努力の結晶、零戦は、たくさんの兵士たちを乗せて、そのほとんどが還ってこなかった....。
誰もがじぶんを押し殺して生きた時代、ひとりの青年の夢と苦悩と愛を通して、背後に広がる大きく深い一時代の闇と希望を描き出した傑作。

二郎の夢を手をとりあって追いかけるのは、震災で出会い、数年後、軽井沢で再会した菜穂子でした。彼女はすでに結核を患いながらも、ギリギリまで二郎と共に生きるのです。健気な新婚生活から、寒々としたサナトリウム、潔い身の引き際まで、、うつくしくて悲しくてしかたがなかった....。燃え上がる若い男と女を、ジブリがかつてこんなに踏み込んで描いたことがあったでしょうか。そこだけとっても、宮崎監督の意気をかんじるのです。

戦争へと突き進んでいった日本の薄ら寒さとは対照的に、二郎が幼い頃から度々見る幻想的な夢のシーンが秀逸。
憧れの飛行機設計士カプローニとの夢の世界は、独創的で、フェリーニの描いた白昼夢のように異世界へと運んでくれます。締め付けられた気持ちがにわかに緩むひととき。
飛行機の飛ぶ音など、人の声で吹き替えたらしい演出もすごく良く、作った音では出せないざわざわとしたこわさがすばらしいのでした。

夢見る堀越少年をノスタルジックに描いた最冒頭から、つぎの青年期にとつぜん起こる関東大震災の場面は、ド肝を抜かれるのではないでしょうか。恐ろしく描かれる天変地異をまえに何もできない人々が、やがて助け合い復興していく姿は、311東日本大震災へのたしかな系譜と捉えたい...。
今を生きる若者たちがこの映画をみて、自国の歴史にあらためて何をかんじるのでしょう。当時の近代国家になるための努力と希望と、その裏側にあった闇も罪もひっくるめて、老年期を迎えた宮崎監督のひとつの遺言におもえて仕方ない。

風立ちぬ、いざ生きめやも

ポール・ヴァレリーの詩の一節であり、堀辰雄の小説にも本編にも登場するこの言葉。「いざ生きめやも」には「生きることを試みなければならない」という意志と、その後の不安が一体となっているのだそうです。
だけど、わたしはこう訳したものを信じたい。

「風が立った、さあ生きようじゃないか!」


何度も繰り返し流れるテーマ曲。久石譲さんのメロディラインは聴いているだけで泣けてくるよ

(126min)
by haru733 | 2013-07-27 00:00 | 日本映画 | Comments(2)

夏の雨

d0235336_8434147.jpg



















 夏の雨はいいもので、平日の2連休をゆったり過ごしています。
きのうは、遅々として進まない読みかけの本をもって、喫茶店で読書をしてみました。
図書館から借りている2冊です。

志賀直哉氏の『暗夜行路』は、大正元年に連載がスタートして、その後なんども休止を繰り返し
26年の歳月をかけてやっと完成した小説なのだそうです。
主人公・謙作は、夏目漱石でいうところの高等遊民。
その煮え切らない意気地のなさは、漱石の描くものとはちがって、ちょっとイライラします。
飄々とした魅力がすくないのかな。

もう一冊は『明治への視点』、タイトルだけ小難しそうですが読みやすいです。
明治の文学遺産を網羅した『明治文學全集』の月報所収の随筆を集めた一冊。
当代一流の執筆者たちが、時代のたたずまい、作家の面影、思想の風景を自在に綴り、
「明治」を立体的に描き出します― (「BOOK」データベースより)

じぶんが本に求めているのは、物語よりも、文章なんだということがわかります。
物語は映画から摂れるけれど、選び抜かれた言葉で成る文章は、純文学の中にしかありません。
明治から昭和初期にかけての作品を読みたくなるのは、その美しさを求めているんだなあ。
59人の知識人がそれぞれ、文学の視点から明治を綴った随筆は、どれも5~6頁ずつで、
とても手に取りやすいです。


そして、きょうは雨ふり。『風立ちぬ』を観にいきました。
はじまりから、なんだか感慨深さでいっぱいで、泣けてくることに驚きながら
ほんとうに、いい作品でした。『風の谷のナウシカ』『カリオストロの城』『天空の城ラピュタ』
以来の感動。感想はくわしく後日に書こうとおもっています。
宮崎監督が描かんとしたものは、物語の背後に大きく深く満ちていて、涙が止まらなかった。
日本人が犯した歴史的罪も、個人のかけがえない想いもすべてひっくるめて、日本人であることの
誇りに気づかせてくれる映像作家さんは、宮崎監督以外にいったい何人いるでしょう。

にわかに、堀辰雄さんの小説が読みたくなって、夕刻求めに出ました。
新潮文庫の『風立ちぬ・美しい村』。上の2冊が、さらに遅々となるよ。
by haru733 | 2013-07-25 20:20 | 日常 | Comments(0)

札幌岳 *夏

d0235336_23185540.jpg
d0235336_23192649.jpg
d0235336_23194174.jpg

 先週末、定山渓の奥にある札幌岳に登ってきました。空沼岳と縦走路でつながった山です。
中腹の冷水小屋までは比較的なだらかで、川を何度も渡りながら登るじめじめした感じが空沼岳にそっくり。
1時間15分ほどで山小屋に到着しました。暗い内部にはギターやランプが下がっていて良い味わいですが、わたしは外の切り株に座って、そこでちょっと一休み。

ふたたび歩き出してすぐ、小屋の裏からもう急登がはじまります。涼をくれた川とも決別して、山全体が乾いた岩と土の表情に変わるのでした。ここまで楽だったぶん、容赦ない登りがつらい。
ときどきトラバースしながら、ほとんど平らな道になったりもするのだけれど、木々が潅木になって山頂を意識しはじめてからがおそろしく長かった....笹とダケカンバの道をだらだらと一時間。

d0235336_23212521.jpg
d0235336_23214814.jpg
d0235336_2323153.jpg

やっと山頂に到着。小屋から更に1時間20分はかかりました。
山頂は広々していて、そこも空沼みたい。ケルンのような積み石は石鎚神社の石碑だそうです。
この日はめずらしく霞んでいなくて、遠くは石狩湾から札幌市内、羊蹄山、恵庭岳まで見渡せる絶景でした。

登山しようと思いたった時刻があまりに遅かったから、すでに2時すぎ。後から登ってくるひとはだれもいなくて、おかげで頂上独り占め。おそい昼食をいただきました。 
d0235336_2324402.jpg

d0235336_23233677.jpg

中央に見えるのが羊蹄山、その左が尻別岳。写真に撮るとなぜかしょぼくなる....実物はけっこう感激したのに。広い頂の、市内側ではなくて、この位置に一人座っておにぎりを頬張りました。

下山にかかる時間を考えて、14時半ぼちぼち出発。このときはじめて登ってきた方とすれ違い、頂上独り占めバトンタッチです。
d0235336_23245728.jpg
d0235336_23251178.jpg

冷水小屋より下にあるカラマツ林と募金を募る?木彫りのふくろう。ガイドブックには、このカラマツ林が、死の森のようで不気味とあります。...たしかに曇りの日だったらかなり気味悪かったはず。
d0235336_2321966.jpg

帰りは、草臥れたモモと膝ががくがくで、ひさしぶりにかんじるキツさ。急登の下りなんか、乾いた土でなんどもスリップしました。おもわず叫ぶ「ギャ!」 

途中、まだ残雪のある無意根山や余市岳がうつくしく見えてくるスポットがあるのだけれど、ここがスリップ現場で、いよいよ疲れて、ゆっくり愛でる余裕は残念ながらないのでした。
d0235336_23252812.jpg


登山口11:30→冷水小屋12:45→札幌岳14:10
登山口16:40←冷水小屋15:35←札幌岳14:30 
    標高1294m、全行程5時間10分
by haru733 | 2013-07-23 23:27 | | Comments(2)

恐怖と欲望 (1953年) キューブリック幻の劇場映画デビュー作

d0235336_20412098.jpg

 もっとも敬愛する監督のひとりスタンリー・キューブリックは、手がけた作品すべてどれもそれぞれにすきです。1999年に亡くなるまで遺した映画は、わずか13タイトルという寡作の人でありながら、史劇、アクション、SF、ドラマ、ホラー、戦争、エロス、サスペンス、ミステリー、コメディとほとんどすべてを網羅している鬼才。
一般に代表作とされるのは、『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』『博士の異常な愛情』『シャイニング』『フルメタルジャケット』ということになるのでしょうが、原作ともども大好きな『ロリータ』や、もの侘しいライアン・オニールとサラバンドのテーマが脳裏に焼きつく『バリー・リンドン』は、目立って評価されることはないけれど私的お気に入り。
これまでキューブリックのデビュー作は1955年『非情の罠』とされてきましたが、監督自らアマチュアの仕事として封印した幻の処女作があることは、わりと広く知られていました。それが、いつかこうして観られる日がこようとは!喜びを隠しきれないまま、ミニシアター蠍座へ足を運びました。

d0235336_20422358.jpg

(あらすじ) どこの国かは分からないとある戦場。乗っていた飛行機が墜落し、敵陣の森に取り残された4人の兵士たちは、筏をつくり川を下る脱出計画を立てるのだが―。

裕福な叔父から資金援助をうけて、ほとんど未経験のスタッフと出演者で完成させたという、一時間ほどの小品。
『非情の罠』に比べるととうぜん完成度は落ちますが、惹きつける画の魅力ひとつとっても、鬼才の片鱗をみた気がします。人間本質に迫るテーマは、のちの『突撃』や『フルメタルジャケット』に通じる。

死の恐怖に怯えながら脱出計画を実行に移す4人は、そのとちゅうで、現地の女に姿を見られてしまいます。密告を恐れた彼らは女を捕え、下っ端の二等兵に見張りを任せるのでしたが....木に縛り付けられた美しい彼女と一緒に取り残された二等兵は、置き去りにされたかもしれない疑心と、異性への情欲に我を失い、やがて狂気の淵へとさ迷っていくのでした。
同じころ、残る3人は、図らずも敵の将軍を発見したことで、手柄を立てる欲にかられ、脱出計画は徐々に危険な懸けへと変わっていくのです。

撮影シーンごとのロケハンの様子がダイレクトに伝わる編集がワイルド、あえて言えば、こなれなさを感じさせる唯一の要素かもしれません。完璧主義の監督が、弱冠25歳の処女作を許せなかった気持はわかったけれど、役者たちのすごい表情を捉えたインパクトや、ラストの筏が流れ着くシーンなど、お蔵入りするにはもったいない完成度だとおもいます。

 (製作・監督・撮影・編集 スタンリー・キューブリック/62min)
by haru733 | 2013-07-22 22:30 | アメリカ映画 | Comments(0)

三笠市立博物館

d0235336_2138077.jpg

d0235336_21391832.jpg

 北海道産のアンモナイトを中心に、約1000点の化石が展示してある、ファンには名所的スポット。
とくにアンモナイトのコレクションは国内最大。山間にある博物館は静かでとても落ち着いた雰囲気です。
反対側の通路奥には、開拓と囚人、炭鉱、郷土出身者の足跡など、それぞれの展示ブースが並び、いがいと広い。今回はいかなかった分館と、全長1.2キロの野外博物館がおもしろそう。
サイクリング道路となっている野外博物館は、地層や動植物の観察ができるそうです。
d0235336_21395189.jpg

d0235336_21383483.jpg

d0235336_22195870.jpg

炭鉱夫と看守の人物模型がいい味、。炭鉱ブースは、監獄ものよりもずっとぞくぞくします。

受付横のガラスケースには、小さな化石や鉱石などが、お土産用に売られています。
三葉虫、これは買いでしょう。
帰宅して、さっそく自宅の古モノ専用棚に飾る。
by haru733 | 2013-07-20 23:05 | | Comments(0)

ラベンダー畑

d0235336_21294523.jpg

d0235336_21312622.jpg

 富良野、有名な富田ファーム。満開の時期をむかえているラベンダーを見てきました。
花とおなじくらい気になる、遠く向こうのカッコイイ連峰。富良野岳から十勝岳、トムラウシ山までずっと連なり高く聳えていて立派です。いつかキャンプのとき寄った吹上温泉はステキな場所にあったんだなー
d0235336_2130276.jpg

d0235336_21315428.jpg

d0235336_9281727.jpg

ちょうどラベンダー祭りが開催されていてかなりの人出、外国からの観光客がたくさんいます。
定番はラベンダーソフトクリーム。もちろんいただきますが、半分食べたところで、むすめギブ。苦手な味だったのでしょう。残りはわたしがちゃんといただきました。

この時期の富良野はあらゆるものが紫に染まります。ちょっとフシギちゃんな空間。人々の手には紫のソフトクリーム、雑貨家さんは紫グッズであふれ、スクーターも従業員の皆さんもテーマカラーは紫。
うっかりパープルの洋服で出かけたら、もれなく現地スタッフの仲間入りです。
d0235336_21322922.jpg

富良野といえば「北の国から」などのドラマ撮影現場ですが、何度も行っているからもういいの。とりあえずニングルテラスへは寄りましたが、あまり代わり映えしなくて欲しいものはありませんでした。

行きは、歌志内から芦別まわりで、帰りは桂沢湖から三笠へ抜ける山道。ついでにずっと気になっていた三笠市立博物館に寄り道して帰路につきました。
by haru733 | 2013-07-20 00:00 | おでかけ | Comments(0)

シャガール展

d0235336_19472769.jpg

 仕事の帰り道、道立近代美術館で開催されている『シャガール展』へ寄り道してきました。
20世紀を代表する画家のひとり、マルク・シャガール(1887~1985)は、ロシア生まれのフランスの画家。
ユダヤ人だったシャガールは時代に翻弄され祖国を追われてはいるけれど、生涯とてもしあわせに生きた人のようでした。
幻想的で、色彩鮮やかで、どんな色の組み合わせでもケンカしない配色の妙に感心しきり。
宗教画も多く手がけていますが、ちっとも堅苦しくならず、どこか軽妙でユーモラス。いたるところに仲睦まじく抱き合う男女がいて、なんてステキな世界観なんだろうかとおもいます。

今回展示されていたのは、ヨーロッパ各地の公共空間を飾るモニュメントの下絵群、ステンドグラス、陶板画、バレエ衣装の原画と実物、タピスリーなど多岐にわたります。
気に入ったのは、それが必要かどうかわからないほどさりげなくコラージュされた絵画たちや、眺めるほどに見つかる細かい謎のキャラたち。苦悩とは無縁の世界がここにはあります。

友達とふたりで出かけた展覧会、とても楽しかったなー。ひとり美術館もいいけれど、これはいいねー、これはヘンだねー、と口々に感想を言い合いながらアートを愉しむのは特別です。なにかを誰かと分かち合うのは幸せ―シャガールさんが改めてそう教えてくれた気分。
by haru733 | 2013-07-19 20:30 | 鑑賞 | Comments(2)

精神 (2008年) 魂にメスはいらない

d0235336_849754.jpg

 ニューヨーク在住の新鋭、想田和弘監督によるドキュメンタリー。自ら“観察映画シリーズ”と名付け、『選挙』『精神』『演劇』などに密着してきた監督は、世界各国で数々の賞を受賞しています。この夏、『選挙2』が公開ちゅう。
岡山県にある、山本昌知医師が代表を務める精神科診療所 “こらーる岡山”。ここへ様々な理由でやって来る患者たちの悲喜こもごもの人間模様を、ありのままかつ真摯に見つめる。
心の病を患う当事者、医者、スタッフ、作業所、ホームヘルパー、ボランティアなど、多岐にわたる視点から、一般にタブー視されがちな精神病の実情と、それに携わる人々の地道な活動の努力を浮かび上がらせる。
d0235336_84995.jpg

いっとき、河合隼雄さんの本ばかり読んでいたほどには興味ある“精神”について。河合さんをすごい方だとずいぶんおもっていたけれど、この山本医師もまたすごい方でした。支えるスタッフたちの動きもまた。
様々な症状の患者たちがカメラを前にして語る言葉に、じっと耳を傾けたい。カウンセリングのようにただ聞いていくと、そのうち、目には見えない叫喚に粟立ちをかんじるかもしれません。

凍傷に罹ったひとが手足の先を捨ててじぶんの命を守るように、精神はなにを捨てて命を守っているのか。
日本のウツや統合失調症の罹患者数をおもうと、人ごとではありません。
通いはじめて40年なんて強者患者さんの登場に、魂にメスはいらない―といった河合隼雄さんの偉大な言葉を思い出しました。どれだけのひとが山本医師のおかげで命を食い止められきたか、食い止めているか。

 (135min/日本=アメリカ)
by haru733 | 2013-07-18 00:00 | 日本映画 | Comments(2)

MTB

 ニセコ・アンヌプリの麓で、はじめて本格的なマウンテンバイクに乗ってきました。すべてレンタルで、
ブレーキのかけ方や、左右にあるギアの使い方など、ひと通り説明を受けてから走り出しました。

出発してすぐの長い下りで、加速するスピードと効き過ぎるブレーキにビビリつつ、おっかなビックリで疾走するうち、第一の目的地“双子さくらんぼの木”をどこまでも通り過ぎていくのでした。
ゼーゼーいいながら引き返してきて名所に到着。羊蹄山とのコラボが絵になる観光地には、カメラを構える人がいっぱいいました。
d0235336_20562295.jpg
d0235336_2057055.jpg

いつか登った山、アンプヌリを眺めていると、むしょうに登山したくなりますが....今日はおとなしくマウンテンバイクを漕ぐ日。向かいのイワオヌプリには、月末登る計画をしています。

オフロードはすこしだけ、あとはずっと舗装道を走りました。キツイ登りに耐えたあと、一気に爽快に下る、何度もそれの繰り返し。だから、下りだけを楽しむダウンヒルというツアーがあるのですねー
車並みのスピードは、耳元で風を切る音がする。ほんとうに気持ちいいです。
とちゅうカフェで一休みしただけで、お昼も忘れて、時間いっぱい走りました。3時間後、ぶじスタート地点のレンタルサイクル店へ到着。
d0235336_2057350.jpg
d0235336_20574681.jpg

遅い昼食は、ニセコをあとにして、京極町まで車を走らせたところで見つけたうどん屋さんでいただきました。
名水うどんの店“野々傘(ののさん)”。有名店らしく、松田龍平くんのサインを発見、おやつに近い時間というのに、お客さんはぞくぞくとやってきて、ダシのきいたお味がおいしかった。
なかなかお目にかかれないアイスクリームの天ぷらもいただきました。

気がつけばもくもくと白い雲。午前は快晴だったのに、土砂降りのにわか雨のなか帰路につきました。
d0235336_20574276.jpg

by haru733 | 2013-07-15 23:37 | おでかけ | Comments(0)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

更新通知を受け取る

カテゴリ

全体
日常



旅行
おでかけ
雑貨
鑑賞
映画index
ポーランド映画
スペイン映画
フランス映画
イギリス映画
イタリア映画
ドイツ映画
トルコ映画
ブルガリア映画
アメリカ映画
日本映画
多国合作映画
韓国映画
中国映画
香港映画
ノルウェー映画
フィンランド映画
デンマーク映画
スウェーデン映画
ロシア・ソ連映画
オーストリア映画
カナダ映画
オランダ映画
ベルギー映画
キルギス映画
ギリシャ映画
スイス映画
アルバニア映画
セルビア映画
南アフリカ映画
インド映画
インドネシア映画
イラン映画
メキシコ映画
ウルグアイ映画
ニュージーランド映画
ポルトガル映画
アイルランド映画
ボスニア=ヘルツェゴビナ映画
ルーマニア映画
モノローグ
脱原発

記録

タグ

(172)
(109)
(82)
(69)
(68)
(59)
(56)
(54)
(46)
(28)
(28)
(26)
(23)
(23)
(22)
(22)
(16)
(16)
(14)
(13)

最新の記事

『記憶の絵』 森 茉莉
at 2015-03-16 22:05
悪魔憑き考 『汚れなき祈り』..
at 2015-03-07 13:16
U Want Me 2 Ki..
at 2015-03-07 09:55
わたしはロランス (2012..
at 2015-03-06 12:41
アメリカン・スナイパー (2..
at 2015-03-06 09:53
市民ケーン (1941年) ..
at 2015-02-23 09:49
ゆうばり国際ファンタスティッ..
at 2015-02-22 21:41
『麦ふみクーツェ』 いしいしんじ
at 2015-02-22 16:00
藻岩山 *冬
at 2015-02-19 18:00
ありがとう
at 2015-02-15 22:08

最新のコメント

はじめまして 映画に詳..
by ミキ at 18:11
このごろの暖かさ、いつか..
by haru733 at 21:04
昨日は穏やかな良い天気で..
by kanae at 17:04
あのシチュエーションで飛..
by haru733 at 21:24
おかえりなさいませ。 ..
by kanae at 19:51
あけましておめでとうござ..
by haru733 at 22:07
あけましておめでとうござ..
by kanae at 08:01
Merry X'mas☆..
by haru733 at 22:22
merry christ..
by kanae at 23:46
こんばんは。手放しにおも..
by haru733 at 21:35

ブログパーツ

以前の記事

2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
more...

フォロー中のブログ

はなももの別館
ジャックの談話室
salvage anti...
古本とビール アダノンキ
手製本工房 O塾  
Собака и Кошка
やぁやぁ。
OSOに恋をして

ライフログ


麦ふみクーツェ


掏摸(スリ) (河出文庫)


話を聞かない男、地図が読めない女


図書館の神様


爪と目