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おそいひと (2004年)

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 この映画のコピー「コロスゾ」は、衝撃的だった。
センセーショナルな内容と過激さで、公開を見送られ続けてきた本作は、2007年ついに劇場公開されたけれど、予告だけでド肝をぬかれたのを覚えている。

 電動車椅子で移動し、ボイスマシーンで会話を交わす、重度の身体障害者である住田。ある日、介護者のサポートを受けて一人で暮らしている彼のもとに、卒論のために介護を経験したいという敦子がやってくる。
平穏だった住田の生活は少しずつ変化し、ある敦子の言葉をきっかけについに住田に殺意が芽生える―――。


 住田役を演じている住田雅清氏は、じっさいに重度の障害を抱えながら、阪神障害者解放センター事務局長であり、ライブパフォーマーとしても活躍しているという。
演技と素の境界は、限りなく混沌としていて、役者としてぶつけた常日頃から抱える思いをびんびんとかんじた。

障害者は犯罪を犯さないなんて、そんなことはナンセンスなのだと改めて気づかされる。
わたしたちがどんな目でみようが、怒りの感情も憎しみの感情もなにもかも、健常者と変わるわけがない。
この場合、住田の目線で物事をみるため、何気なく発せられる心のない言葉が、暴力を振るわれたみたいに痛い。
すぐに殴りかかっていけないなら、しわじわ殺意を募らせたってちっとも不自然ではない。
連続殺人のシーンは、おぞましくて怖ろしかった。

怪物園(フリークス)』(1932)という作品があって、わたしは好きだ。
障害をもった人々が役者として出演しているのだけれど、職業としてプライドを持っていることに、観ていてあっぱれだった。
本編も、住田氏が演じたからこそ、その圧力たるやすごかったのだし、画の衝撃もすごく大きくなっている。



 
 監督  柴田剛
 原案  仲悟志
 撮影  高倉雅昭  竹内敦
 出演  住田雅清  とりいまり  堀田直蔵

 (モノクロ/83min)
by haru733 | 2011-06-15 23:24 | 日本映画 | Comments(0)

マーニー (1964年)

 「死ぬまでに観たい映画1001本」にも選ばれている、ヒッチコックのサスペンス。
幼いときのトラウマから、盗癖と異常行動を繰り返すマーニーと、彼女を愛してしまった富豪マークの姿を、サスペンスフルに描く。

見事な手並みで、勤め先の金庫を荒らしては、変装して逃避行を繰り返してきたマーニー。とんでもない犯罪者にみせて、じつは彼女に隠された病を、深層心理を介して暴いていく―という、心理サスペンス。
精神分析の分野は、ヒッチコックにとって、大きな興味をよんだにちがいない。

d0235336_22453768.jpg若かりし日のショーン・コネリー扮するマークは、会社の秘書として雇ったマーニーの行動を怪しみ、ついに彼女の正体を突き止める。しかし、警察に突き出すかわり、自分と結婚すれば目をつぶると、彼女を説得するのだった。
嫌々妻になった彼女のことを、献身的に支える男ぶりもさることながら、徐々に彼女の過去のトラウマに迫っていく姿はなんちゃって精神分析医のようで楽しめる。
マーニーの発作や症状は、いかにも、といった感じで、いまとなっては嘘くさいのだけれど、半世紀も前の作品だと思えば十分たのしめる。

赤い色に極度におびえ、虚言癖のあるマーニー。彼女と母親の関係になにか問題があると気付いたマークは、興信所をつかい、過去の殺人事件に辿りつく。
果たして、幼い頃のマーニーになにがあったのか・・・。
結末は、ごらんいただいてのお楽しみ。


例にもれず、金髪美女を演じたティッピー・ヘドレンはとても美しかった。美男子ショーン・コネリーの、紳士でいて、ちょっと強引な役どころもステキ。まさにダンディズム。
探す前にカメオ出演するヒッチ監督に気付いたのは、初めてかもしれない。

(129分)
by haru733 | 2011-06-15 22:45 | アメリカ映画 | Comments(0)

シシリアン (1969年)

 
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ジャン・ギャバンとアラン・ドロン、このコンビの渋いこと。
「暗黒街のふたり」「地下室のメロディー」につづき、 フレンチ・フィルム・ノワールと呼ばれるこの周辺の括りは、やはりおもしろい。

パリからニューヨークへ輸送される宝石を狙うシチリア・マフィアの結束と裏切り。マフィアのボスにギャバン、一味に加わった泥棒のドロン、彼らを追う刑事にリノ・ヴァンチュラ。

物語は、警官殺しで逮捕されたドロンが、一味の助けで護送車から脱走する場面からはじまる。
文句なしにハンサムなドロンが、宝石を狙った新たな犯罪を企て、それに加わるのが、脱走を手助けしたシチリア・マフィアの一家だった。
大がかりな犯罪は、宝石を積みパリからニューヨークへ飛ぶ飛行機をハイジャックするにいたる。なんとも大胆な展開。
作戦はまんまと成功し、警察を煙にまいたはずのプロフェッショナルたちだったが...しかし。ドロン扮するハンサムでプレイボーイのチンピラは、マフィア・ファミリーの女に手を出したことがばれて、怒りと報復の結末が待っている―。

監督はアンリ・ヴェルヌイユ。脚本はヴェルヌイユ、ジョゼ・ジョヴァンニ、ピエール・ペルグリという錚々たるメンバー。音楽はモリコーネ。
モリコーネだが、最後まで挿入されてくる奇妙な効果音だけは、なんだかわらってしまった。
by haru733 | 2011-06-15 22:42 | フランス映画 | Comments(0)

マリアの受難 (1993年) マリアは生まれ変わる

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 愛のない生活と介護に疲れ、自分を解放することなく抑圧だらけの人生を歩んできたマリア(ニナ・ペトリ)が、壊れながらも新しく生まれ変わっていく姿を、回想シーンを織り交ぜて描くサスペンス。

主人公マリアの名は、聖母マリアに掛けたものです。彼女を生んだ後、母親はすぐに亡くなり、父親とふたりきりで育った家に、今は寝たきりとなった父と、カタブツの夫と三人で暮らしています。
人間生まれ変わるには、死ぬほどの苦しみが必要だというけれど、まさしくその苦しみが描かれていく。
デビュー作にして、この視点。20代でこの原案を思いつき、映画にしようと考えたティクヴァ監督は、やはりすごい人だと思えてしょうがないです。

疲れ切った生活の中で、窓から見える隣の男と見つめ合うようになるマリアは、男に救いを見出し、誘われるまま男の家を訪れます。そこは、趣味で集められた膨大な書物に囲まれた異空間で、彼女にとってはなにもかもが新しい。
戸惑いながらも言葉を交わすうち、生まれて初めて、自分の人生を第三者の目から確認するマリアは、あまりの姿に慄き、男の家を飛び出して、衝動的に自宅の戸棚を壊すのでした!
そこには、子どものころから大切な人形へ宛てて認めてきた無数の手紙が。繰り返し、繰り返し・・・何十年にも渡って綴られてきた何百通にも及ぶ思い。時を経て開封してみるマリアには、忘れていた少女のころの思い出や痛みが蘇ります。それは解放とアイデンティティを求めて、大きな変化を遂げていく序章の始まりなのでした。
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マリアのように生きるなんて、同じ女としては辛すぎる。変わり始めたマリアのことを、だから心底応援してしまうけれど、簡単になにもかも上手くいくはずはありません。
抑圧された時は長すぎて、変わる為の犠牲があまりにも大きいのです。悲劇は必然で、ティクヴァ監督らしいグロイシーンを交えつつ、新しい恋との狭間で壊れていくマリアは怖い!

やはりキエシロフスキ作品に似た雰囲気があります。真似ではなく視点や描き方が。まるで『デカローグ』の長い一篇を観ているかのようでした。時間を忘れるほど集中しました。
アンナと隣家の男が惹かれあう様は魅力。後の作品でも、ティクヴァ監督が描く男女はいつも魅力。

孤独なアンナにとって、幼いころ伯母さんに貰ったお人形は、友達代わりであり、愚痴を聞いてくれる相手でした。だから手紙を書き続けた。まるで命を吹き込まれたかのように、アンナと一心同体化していく描写が見事でした。
幻覚に苦しみながら突如彼女が産み落としたのは、紛れもなく新しい自分自身にほかありません。その時の人形の在り方が、とてもいいのです。そのフォルムも。

劇的な最後、希望を失わせない絶妙なニュアンスのラストに、ホッとしました。男がしっかりとマリアを抱きとめてくれて...良かった。

(106min)
by haru733 | 2009-07-15 00:00 | ドイツ映画 | Comments(0)

ウィンタースリーパー (1997年) 運命のいたずら

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 もっとも敬愛する監督のひとり、トム・ティクヴァによる初期の長編。キェシロフスキの遺稿『ヘヴン』では、運命を感じさせる演出が見事だったけれど、本作でもキーワードとなるのは、やはり運命でした。

 祖母からの遺産である広い家に、友人のレベッカと暮らすローラ。ある夜、レベッカに会いに来ていた恋人マルコの車を、通りがかりの記憶障害の男レネが、酔ったうえの遊び心で乗り逃げしてしまう。しかし、途中で小型トラックと衝突事故を起こしてしまい、やがて意識を取り戻したレネは、事故の記憶を忘れてそのまま帰宅してしまうのだった……。

酔いと出来心から自動車を盗んで、レネはローラたちと繋がり、たまたま父親の運転する小型トラックにこっそり乗り込んでいた娘は、事故で昏睡状態になる。昏睡状態の少女は、看護師であるローラと繋がり、偶然がいくつも重なって、関係は生まれ運命は回り出す。

映画の中心となるのは、対照的なローラとレベッカの恋愛。中盤で結ばれるローラとレネは、理性的でなんでも語りあうカップル。一方、レベッカとマルコは、感情的で喧嘩が絶えず、肉体的結びつきの強いカップル。
かたや精神、かたや肉体で繋がっている、二組の相反する男女の運命は、自然の働きによって自ずと幸不幸が導き出されていくのだからおもしろい。
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事故で娘が昏睡状態となった家族も、もうひとつの運命の物語をもつ。父親は、現場から消えた男を執念深く探すけれど、警察は単独事故だと信じて疑わない。それもそのはず、レネが運転していた車は路肩の雪に隠されていた。気が狂ったと囁かれ、事故のせいで破産してなにもかも失っても、父親は執念の捜索を続けて、ついに探し当てた事故車の持ち主は、もちろんマルコ...復讐は、当然マルコの元に下されてしまう...!
少女の命が決定させられる終盤。希望どおりの未来へと真実は捻じ曲げられて物語は幕を閉じた。それは予想だにしていなかった、後味の良さで。
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「ヘヴン」の究極の愛を希薄したようなローラとレネの愛に注目。ふたりの間で交わされる、連想ゲームのような理知的会話が魅力的。
人物ごとにはイメージカラーがあって、ローラの緑、レベッカの赤、マルコの青、レネの黒と、クリスマス時期の舞台はさらにカラフル。

すでに、のちのティクヴァ作品の片鱗は窺えるものの、やや長く無駄がないとはいえないけれど、見応えのあるサスペンスの小品でした。恋愛もの、人間ドラマとして観るとより楽しめそう。


 (122min /出演  ウルリッヒ・マティス、マリー・ルー・セレン、フロリアン・ダニエル、ハイノ・フェルヒ、他)
 
by haru733 | 2009-06-18 00:00 | ドイツ映画 | Comments(0)

ノーカントリー (2007年) 血と暴力の国

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 (あらすじ) 80年代、テキサスの荒野でハンティング中に、複数の死体が横たわる麻薬取引現場に出くわしたベトナム帰還兵モス(ブローリン)。そこで200万ドルの大金を見つけた彼は、危険と知りつつ持ち帰り、冷血非情な殺人者シガー(バルデム)に追われる身となる。警察(ジョーンズ)も動き出すのだがー。アカデミー作品賞など4部門を受賞。
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ハビエル・バルデムの衝撃の武器と髪型がすごかった!トミー・リー・ジョーンズとテキサスの雰囲気が似合いすぎてた!関係のないところで感動しつつ、血なまぐさい暴力に次ぐ暴力が繰り広げられていった。
人の気を逸らさない演出は流石で、小気味よくまとめられた見事な小品なのはたしかです。ただ、それが好きかといわれたら、好みはまた人それぞれに分かれるのでしょう。
登場人物も製作費も少ないだろうに、この引きの強さ。その一点だけでも秀でているとはおもうけれど。

言わんとしていることはわかる。表面は単純だけれど、背後に横たわるテーマはちゃんとある。まるで死神にでも追われているようなモス、ルールなき殺し屋シガー、終始傍観している警察―。
ありえない構図なのに、疑問を抱かせない説得力があるのは、作品全体を包み込んでいるシニカルさとユーモアで寓話的であるおかげ。
しかし、深く考えたい気持ちにはなれないのはなぜだろう。あまりに理不尽な暴力と、積み重なるあらゆるフェークに疲労感。

コーエン兄弟監督はすごく巧いしおもしろいけれど、それだけ。あとを引きはしない。


監督・脚本  ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン
原作  コーマック・マッカーシー 『血と暴力の国』
撮影  ロジャー・ディーキンス
音楽  カーター・バーウェル
出演  トミー・リー・ジョーンズ  ハビエル・バルデム  ジョシュ・ブローリン


(カラー/122分/R-15)

by haru733 | 2009-05-11 00:00 | アメリカ映画 | Comments(0)

犬神家の一族 (1976年)

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監      石  
督市川   坂浩ニ    
   崑 
          

なんといっても、このオープニングロールがシューール! 
アニメーターだった市川崑監督らしい感性といえるでしょうか、ここでしか出会えない魅力。




市川監督と石坂浩二のコンビで5作つづいた東宝/金田一シリーズの第一作目。
恩師の孫娘・珠世(島田陽子)と結婚することを条件に、3人の孫(あおい輝彦、地井武男、川口恒)のいずれかに膨大な遺産を相続させると遺言した製薬王・佐兵衛(三國連太郎)。その遺産をめぐるおどろおどろしい連続殺人事件を描く―。

犬神家といえばまず誰でも最初に浮かぶのが白マスクの男。彼は本当に佐兵衛の孫なのか・・・。偽者が入り込んだ遺産相続争いは、驚くような結末をむかえるのでした。
有名なお話であり、サスペンスなので、内容にはあまり触れませんが、長さを感じずとても面白いです。
いま作ろうと思っても、きっとできない独特な暗さは、当時に立ち返って楽しむのが一番。石坂浩二の飄々とした魅力、演技派美女の競演、やはりここでしか観れない、一時代のひとつの頂点があるのかもしれません。
複雑な情念の絡みを描きつつ、素晴らしく爽やかなラストが待っているのは、流石。

『八つ墓村』で金田一耕助を演じた豊川悦司と渥美清、TVドラマの古谷一行、この3人と観比べてみても、石坂浩二演じる金田一氏はピカ一だということがわかりました。清潔すぎず、三枚目過ぎず。

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by haru733 | 2008-04-02 00:00 | 日本映画 | Comments(0)

八つ墓村 (1996年) 名匠がふたたび贈る不朽の横溝文学

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 古谷一行演じるTVバージョンでしか観たことがなかった金田一シリーズは、岩井俊二監督の『市川崑物語』をきっかけに観るようになり、いまではだい好きです。
市川崑監督にとって、『病院坂の首縊りの家』 以来、じつに17年ぶりの金田一シリーズ。
耕助役には、われらが豊川悦司という異色ぶり。オーバーな演出で似合わなかったりするけれど、王道をいく旧家でのおどろおどろしい惨劇はやはり独特な雰囲気が魅力です。
それにしてもとってつけたような演出は、意図してのことなのでしょうが、なにも知らないで観るとびっくりしそう。

再び始まった連続殺人は、村に伝わる落ち武者の祟りか、はたまた旧家を取り巻く黒々とした過去がなす災いか――出生の秘密など絡みながらも、速攻で犯人がわかってしまう...物悲しさ。目を疑う呆然の血飛沫。
『犬神家の一族』以来、輝いていたローリング70は、いまや遠い過去なのか。
市川監督の人となりを知ってしまうと、それでも観て良かったとおもえてしまうところが愛される所以でしょうか。つまらなかった、とはいいたくないかんじ。

d0235336_19583264.jpg(あらすじ)
八つ墓村には、戦国時代に村人によって惨殺された8人の落ち武者の祟りがあると言い伝えられていた。ある日、天涯孤独の青年・辰弥(高橋)はこの村に400年も続く資産家・田治見要蔵の遺児であると知らされ家を継ぐよう頼まれる。しかし、辰弥の身を案じた弁護士は、名探偵・金田一耕助(豊川)に警護を依頼するのだが―。
by haru733 | 2008-02-21 19:57 | 日本映画 | Comments(0)

レッド・バイオリン (1998年)

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 伝説の名器“レッド・バイオリン”に魅せられた、さまざまな人々の波乱に満ちた運命を描いたドラマ。1挺のバイオリンをめぐり、17世紀のイタリアからオーストラリア、イギリス、中国、そして現代のカナダまで壮大な物語を紡ぐ―

 手にした者が数奇な運命を辿る曰く付きのレッド・バイオリン。1681年のイタリア、出産で妻子を失った悲しみから、職人ブソッティ(カルロ・セッテ)が生み出したその赤いバイオリンは、何年にも渡り様々な人間の運命を翻弄します。そして現代―モントリオールでオークションに出品されるのです。
時間軸の交差や、サスペンスの趣は、2時間を越える物語に起伏を与えていて好感持てます。過去と現在を行き来する構成が、作品に深みを与えていく。

物語の軸となるのはレッドバイオリンを作った職人と、お腹の大きなその妻。臨月を迎えた妻は、使用人にお腹の子の未来を占わせます。タロットカードに出た未来予想図が、一枚めくるごとに、後々のバイオリンの持ち主の運命にシンクロしていくという、とても不思議なお話。
はたして持ち主たちは、難産で死んだ妻の生まれ変わりだったのか....不思議な占いを数百年に渡って体現したのは、持ち主たちだけじゃなくレッドバイオリンも同じ。妻の魂は、バイオリンに宿っていたということなのでしょうか....ややわかりにくさが残りました。

現代のシーンでも、様々な人間ドラマがあります。鑑定の仕事を受け持ったモリスもそのひとり。 レッド・バイオリンが辿った数奇な運命とその赤の意味を知り、すっかり虜になったモリスは、自らが手に入れることしか考えられなくなってしまいます。犯罪に手を染めてまでも…。
ここで、さらにひとつ、持ち主の運命を狂わせて、モリスの手に落ちるレッドバイオリンだが―。

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‘何故、赤なのか’
その秘密を知った時、ぞくっとします。修道院の少年、音楽家、上海の革命家、音楽教師....。それぞれの運命にも、5カ国を渡る壮大な物語にも惹かれるものがありました。ただ題材とスケールのわりには、残るものが少なかったという感想。

バイオリンの音色は文句なしに美しいです。はじめの持ち主である、天才少年カスパーを演じたクリストフ・コンツェの演奏シーンに注目。音は吹き替えているのかもしれませんが、演奏する姿は本物にみえました。
フランソワ・ジラール監督に次回作がないのは残念。


監督  フランソワ・ジラール
製作  ニヴ・フィックマン
脚本  ドン・マッケラー  フランソワ・ジラール
撮影  アラン・ドスティエ
音楽  ジョン・コリリアーノ
出演  サミュエル・L・ジャクソン   カルロ・チェッキ  イレーヌ・グラジオリ  クリストフ・コンツェ 


(カナダ=イタリア合作)
by haru733 | 2006-02-27 00:30 | カナダ映画 | Comments(0)


映画,読書,山,古物をめぐる―日々のきろく


by haru733

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